Virtuosoの酔っ払いベース

 

ベーシストの3番手は誰にしようかな???

って考えていたのですが、決めました! タイトルの『Virtuoso』って言う言葉は。『名手』って意味です。例えば、フルレンジユニット設計のVirtuosoはMark Fenron なんて使うわけです(どっちかと言うとそんなカッコイイ印象ではなく職人と言った方がぴったりですが・・・)、Joe Passと言うギタリストのアルバムのタイトルにもありますね。 

そのウッドベースのバーチュオーソって誰だろうか?と問われたら私はもう何と言ったってRon Carterを選びます。

 ロンカーのベーススタイルはビートが突っ込んで(ほんの1/100秒?早く)弾かれるイメージがとってもかっこ良いんですね。 皆さんがお持ちのデュオとかトリオなど少人数の演奏を聴いていただくと、『あ!こう言う意味か』なんてご理解いただけると思いますが、リズム楽器(通常ドラムとベース)がほんのちょっとだけメロディー楽器より先に弾いているんですね。そういうイメージがロンカーはとても強く出ていて旨く言えませんが曲によってわくわくしてきます。よく学生バンドなんかはつっこんだまま演奏がどんどん早くなってしまうことありますが、これは走るって言うやつで、ちょっとちがいます、ずっと一瞬早く演奏するってわけです。

 ロンカーは演奏に出来不出来はあまり無い人ですので、普通に良いアルバムは皆さんご自信で探していただいて、ここではちょっと変わったアルバムをご紹介します。

   <雨の音>

Live under the sky

私が学生の頃田園コロシアムで伝説のVSOPクインテットの演奏があり、聴きに行きました。あの大きくて長い手でベースの弦を軽々と抑えている姿は目に焼きついています(ウイスキーのCMでテレビにも出てましたよね)。 右の『Liv under the Sky』というアルバムですが、Vsop来日二度目の公演(?はず)で私はこのコンサートには行かなかったのですが、大雨と雷の中での演奏でCDからも雨の音がいっぱい聞こえます。最後のアンコール 星影のステラ+グリーンドルフィン の2曲をごちゃごちゃで演奏など他にあまり無い楽しい演奏です。

 

 

 

 

<One of My favorite アルバム> Joe Henderson

 

これはTetragonというアルバムです。 Joe Henderson と言うモードの申し子の様に言われたサックス奏者のリーダーアルバムです。

この先頭の、Invitation と言う曲を聴いてください。冒頭に行ったベースの突っ込みがよくわかります。ロンカーの一つ一つの音の始まりが少し早くて逆に音を止めるタイミングが裏ビートを感じて音を切っています。 私にとってはメチャクチャカッコイイ演奏です。実は私はLPしか持っていないのですが、一枚レコードを聴き潰して、2枚もっています。 これぞロンカーの演奏でモデラート曲で最高の演奏だと思います。

 

 

 

最後に <酔っ払いVirtuoso> 

California Concert

これは xxx年に行なわれた、CTIのオールスターセッションのライブです。(←1971年でした)

フレディーハバード、ヒューバートローズ、ジョージベンソンといった、メンバーで、歴史的に中々評価されないミーハーアルバムではないか?と思います。

私はこのLP 3面目4面目(すみませんこれもLPレコードしかもっていませんので・・・)を時々聞きます。、ちょっと記憶で書きますが、『Blues West』 『Leaving West』だったかな、ちょっと現代的にアレンジしたブルースで本当にカッコイイ、ベンソンの演奏なんか神がかりですよね。ワーナーに移ってからの半歌手としてのベンソンばかり聴いてちゃダメです!。この頃は本当にまじめにジャズに取り組んでいたのが感じられますから・・・飽きないのです。

あ、すみません。 ベンソンの話ではなかったですね、でその時のロンカーですが、音程がヘロヘロ、リズムも千鳥足、完全に酔っ払いVirtuosoになっています。でも楽しそうですよ。

結局私はリーダーとしてのロンカーより最高のバックミュージシャンとしてのロンカーが大好きなんですね。

Vsopの雨の音やロンカーの突っ込みと裏止めビート・・・・・・質の良いアンプとCHP70で聞きましょう。

まだまだ写真クイズは継続中です。回答待ってま~す。