関西のMarkaudioファンの皆様12月16,17日大阪共立電子でイベントを開催します。

先日のコイズミ無線のイベントには右の写真ようの様に沢山の皆様がご来場頂き有難うございました。

そして来月共立電子産業のご協力を得て来月ようやく関西でイベントを開催することになりました。

音楽之友社、共立電子産業との3社共催クラフトオーディオイベントになります

イベント全体の概要は下のリンクでご確認頂き、このリンクのページの下側に申し込みボタンがありますので、ご都合の良い日を選んで記入をお願いします。

https://silicon.kyohritsu.com/SPKcraft_audio-23W.html



◆開催場所は新しく整備された下のセミナールームです ◆
大阪・日本橋 共立電子産業株式会社セミナールーム(Google MAP)
(大阪市浪速区日本橋西2-5-1 共立電子産業本社ビル 1F)
入場及び参加無料・特典多数なイベントとなっています!


◆日程◆
12月16日(土曜日)、17日(日曜日)
1回目:10:30~12:30 (途中休憩あり)
2回目:14:00~16:00 (途中休憩あり)

【弊社の予定イベント内容】

☆MarkAudio
フィディリティムサウンド
中島 紀夫氏
(1)新発売のリビングで気楽に聴けるピュアオーディオとして、MicroNC4、Solid Diceを
47研との共同開発4753
で試聴します。

(2)限定発売の Natural CollectionNC5Hマホガニーの試聴
    マホガニーの材料は一般的に手に入りません。弊社では楽器工場がご自分のギター様に  丸太ごと購入した原木から必要量を譲って頂き2年ぶりに限定モデルを製造しました。
  得も言われぬ楽器の様な音色をお楽しみください
(3)Natural Collection NC7、NC11
   せっかくの関西ですのでNC7CombinatioとWalnutの2種類とNC11のWalnutを持って行きます。
(4)日本初公開ニューモデルCHN719 のプロトタイプを今Markaudioの工場でアッセンブルしています。入荷が間に合えば試聴を予定しています。
(4)コイズミ無線で公開しました昨年のMOOK OM-MF4Mica の入選作品を2,3点持って行く予定です。ここでは、併せてオーディオリニアトランス電源 PT70 & PT140 とスイッチング電源を聞き比べます。
その他の参加者の概要は上のリンクからご確認下さい。

他イベント会場のみのスペシャル販売があります。




MJオーディオフェスティバルのデモンストレーションのスケジュールです。

7月16日は11:00~18:00 皆さんお時間を作って是非お出かけ下さい。

追記:NC7v2とNC5Hを当日各一台限定で10%オフにて販売いたします!

大人気モデルをお安く入手できるチャンスです。ぜひご検討ください。

MJオーディオフェスティバル特別セール品(追加しました)7月16日(日)損保会館501号室

皆さん久しぶりのオーディオイベントに参加します。
前回のコイズミ無線のイベントで実施したNC10のプロトタイプやNC11、NC7の比較試聴など
沢山の企画を考えています。

501号室は47研究所と新しく最近共同で活動をはじめたユーべ工房と合同で参加します。

メインスケジュールの詳細は近いうちにこちらを更新しますが、とりあえず特別セールを公開しておきます。

また、NC7v2とNC5Hを当日限定で各1台限り10%オフにて販売いたします!

Mark Fenlonが2020年

Mark Fenlonが2020年に来日した時にイベント用にサインを頂いたものです。3年間のコロナ禍で隠し持っていました。Alpair5v3Gold/Greyが各1ぺあ!それに
Pluvia7HDGoldが1ペアでおしまいです。
これは定価販売です。
懐かしのNC5です。かなり音質を練ったモデルですので、常連のお客様が先日中古品を購入されて、音が良すぎて他のスピーカーを聞かなくなったと言っていますが…どうですか(本当ですよ!しかもアダプターでCHN519を装着して鳴らしてです。)

私のお勧めです。本当に必要な帯域を本当に良い音で再生することの心地よさを良く感じます。いちばん長い間聴いてます
仕事や家事をしながらリビングに置くにはブルートゥース+PT70+Toppingでとても心地よいですよ。

Cesti MBはSotaシリーズでコスパ最高のモデルです。
ウェーブガイドが美しい。White、Red各1ペアのみです。

その他では、NC9Kitのバッフルサイドパネル等訳アリをばら売りします一枚500円~2000円約一万円でワンペアのカット木材が手に入ります

4月8日(土)午後コイズミ無線でイベントを開催します。お時間のある方ご来場をお待ちしております。


何時も沢山の方のご来場有難うございました。
今月もイベントを開催します。

(1)PT140EI 5~12仕様初公開発売以来手巻きトランス電源として、大ベストセラーを博しているPTシリーズに
PT140EIの待望の5~12Vモデルが誕生致しました。
ネットワークオーディオの主流である電圧帯域5~12Vをカバーし、トランスの出力タップを12V,5Vとしてレギュレータの発熱を抑えた上にレギュレータを並列使用する事で、4Aを常時使用するハブやルータにも使用できる様に使用を変更しました。
48時間4Aストレステストでほんのりと暖かい程度です。

この電圧は小型DACラズパイオーディオ等にも使用することができるので、今までお断りしていた定電流使用機器への使い方が可能になります!!

PT140EI 5~12Vを使用した時としていない時の音の違いがわかるように

スイッチャーを用いて聴き比べも致します!もし確認したいと言う方は会場にお持ちください。

音の違いを現場で体感してください。

さらに今回の試聴会限定で製品版、初回ロット2台のみ販売致します!!

PT140EI 5~12V初公開を受けて大ベストセラーである、

12~24Vモデルの聴き比べも行います。

まだ手に入れていない方、購入を検討している方、

ぜひこの機会に聴いてみてはいかがでしょうか?

(2) NC7v2の2モデル聴き比べ!!

初回販売時には、即売り切れとなってしまったNC7v2の2モデル!!

お客様から聴き比べの機会を設けてほしい、と未だ多数のお声をいただいておりますので、

今回も聴き比べを実施致します!!

今年3月入荷分は、わずかですが在庫が残っております。

購入をご検討中の方、前回としてしまった方はぜひ(コンビネーションは一台のみです)!!

(3)NC11ウォールナットを至高の管球アンプで楽しみます。
大西正隆氏設計の純A級真空管プリアンプキットを使用します。パワフルで歪感の無いフラットアンプを組み合わせて、高音質音源を楽しみましょう。また、皆さまお持ちの音源をお持ちください。

店頭販売

今回の店頭特別販売は、PT140EI 5~12Vの初回ロット2台の

特別販売!早い者勝ちになります!!

2月11日午後コイズミ無線にてイベントを開催します。新先生に参加頂きますので是非ご参加下さい。

『前回のイベントに来れなかったから今度は絶対行きますよ!』と言う投稿(http://blog.fidelitatem-sound.jp/?p=2398#comments)を頂いて、『忙しいからといって今月はスキップというのはやっぱりダメだな』と反省して2月もコイズミ無線でイベントを開催します!
お時間を作って是非ご参加下さい。ご参考までにコイズミ無線から皆様に送られているメルマガにイベント内容を追記しました。

(1)アレースピーカー開発中モデルを披露!!
Mark Audioのユニットを使用した現在開発中のアレースピーカー2種類を特別公開します。
開発中モデルを聴くことができるのは、試聴会だけ!
ぜひそのサウンドを体感してください。
内容;前回アレーの試作品をチョイ聞きして頂きましたがちょっと満足の行く結果ではありませんでした。実は試作のごく初期段階に松本の工場で私どもを助けてくれているS谷さんを加え3名で試聴した時は、なんとも言えない魅力のある音が聞けてS谷さんはアレーの音に感動してスガノ君との共同試作品を作ってしまいました。その比較対象として前回のモデルの発展版として、Vasの数値からして前回のモデルは容積が全然足りないのでその辺の修正を加えたモデルと両方持って行って皆さんの肥えた耳で聞いて頂こうと言うわけですのモデルと2種類になる予定です。

(2)NC9kitの組立による音の違いを聴き比べ!
予約開始とともにほどなくして予約完売となり、
現在次回生産分の予約を受付中のNC9kit。
中島氏によるとその組立方法によってもサウンドが変化するとのこと!
前回の視聴会でも好評だったNC9kitの組立による音の違いを
今回も特別に聴いていただきます。

内容:上記の頂いたコメント投稿のキィーパートはこの項目ですので、ご依頼に答えてもう少し詳しく講釈をたれようかなと思います。


(3)新先生による焼きカツオシリーズ披露!
stereo誌 2023年2月号にインタビューも掲載された新忠篤氏を招き、
CHP90 Micaを使用した3階建て焼きカツオスピーカーと他2種類を披露していただきます。

長年レコード事業に携わってこられた新忠篤氏の貴重な講演内容となっており、
今回の視聴会で特に必聴の内容となっております!!


内容:https://www.youtube.com/watch?v=6cRcWJU01tk&t=2s 
『MarkAudio 13cmフルレンジ CHP90mica SP BOXは、焼かつお 猫用おやつの紙箱3段に入れての空気録音!(新 忠篤アイディア)』をクリックしてください。背景には励磁型超ど級スピーカーにトーレンスのレコードプレーヤー。この部屋でこの猫のエサの空き箱にMarkaudioのセットしか聞かなくなった!とおっしゃってます。ほんとかどうかご本人に聞いて見て下さい。
音楽の日本のリジェンドですからどんな音楽が飛び出すかも楽しみです。

(4)NC7v2の2モデル聴き比べ!
今月入荷した分が即完売となってしまったNC7v2のメープル&ウォールナット、
そして残りわずかとなったウォールナットモデル!
次回生産分の予約も開始しましたので、実際にそのサウンドを聴いていただきます。
魅了される方が続出中の繊細で高解像度なそのサウンドを体感してください。

内容:お陰様で大反響です。3月初旬にまた5ペア両モデルともに製造予定です。

NC5HでジョーパスのGibsonES175を聴く

此処のところ仕事が忙しくて、音楽を聴くのもおっくうになりそうになる様な心理状態でした。ようやく時間が取れる様になったので、反省をしてやはりちゃんと音を聴かなくてはと、雨の日曜日は限定版のNC5HMahogany をじっくり聴いてみる事にしました。

このスピーカーの音色を皆さんに伝えるにはと言う事で、このマホガニーはギターやベース楽器を製造するメーカーから譲ってもらったものですから、まずはギターソロとデュオを引っ張り出してきて弦楽器にフォーカスしたレポートにしてみました。








先ずは加藤崇之さんの最新ソロアルバムpepetanと言うCD、今まで購入したジャズギターの中でもトップレベルの演奏と録音です。そのNC5Hのから音が出たとたんに驚きました。このスピーカー何と言うか、オーディオ的な音がほとんどせず、アコースティックギターの弦の振動、箱の何とも言えない付帯音の自然感が抜群です。加藤さん円熟味が出てきましたね~。過日あるディーラーさんを訪問した時に、私はこのNC5Hを『このスピーカー楽器の音がしますよ!』と表現したのですが、意味が全く伝わりませんでした…。







これだけギターの音がリアルならと次はPabloレコードのジョーパスとN.H.ペデルセンのLive Duoを久しぶりに引っ張り出して試聴です。ノーマングランツの当時の録音は変な化粧が無いので音の本質を聴くことができます。

この頃のJoe Pass は、ギブソンのES175と言うフルアコを使っていますが、
これも聞いた途端に『アレッ。凄い』と仕事の手を止めて真剣に聞き入ってしまいます。こんなに古い録音なのに175の何と言うか骨太の渋い少し歪ませた音が伝わってきます。各トラックごとにどちらのピックアップを主に使っているかも良くわかります。凄いですね。ペデルセンのベースもバッチリです。太く音程も良く解ります。また、この時のジョーパスの演奏はギターの弦とピックが平行になっておらず時に擦る様な音が混ざって聞こえます。今までは気づきませんでした。

やはりオーディオの素材は常に素材(この場合はアフリカンマホガニー)の共振が起こります。その素材の倍音パターンと強弱比がソースの楽器の倍音に近いと楽器のニュアンスを再生し易いのでしょうね、MDFやラワン合板のスピーカーが当然だった時代(今も殆どの製品はこの時代ですが)には絶対に味わえない音です。これは。

大変お待たせしました。 7月21日(水)MAOP_5が ようやく日本に到着します。

大変お待たせしました。ようやくMAOP_5が到着し7月21日には入庫になります。

MAOPの処理プロセスは何度か空輸されるため(中国では加工技術がないので)、コロナの影響がおおきく2カ月程製造が遅くなりました。

またマホガニー無垢材のNC5が7ペアウォールナット無垢材を10ペア製造しまたので、ご希望の方はディーラー各社にお問い合わせください。

マイカコーンCHN50P試聴記

 2カ月程前、2020MOOK表彰式でマークオーディオ賞を受賞された青木氏(以下親しみを込め青木さんと呼ばせて頂きます)に弊社試聴室へご訪問頂き受賞作品を聴きながらのああのこうのオーディオ好きの談議を楽しみました。

実は青木さん理学博士の称号をお持ちで、オーディオ談議と言うよりはスピーカーの位相について資料まで用意されて教えて頂いています。先日はSmith Chartでスピーカーのインピーダンスとアンプの出力インピーダンスの合わせ方など教えて頂いています。

『青木さんところで今日は秘密の試作ユニットがあります。せっかくですから(写真の)作品に付けてみませんか?』と切り出してみましたが、取り付け方が特殊で急には変更できないので、貸出としてご自宅にお持ちいただきました。

それなりのその視聴レポートが届いています。色々な音楽ソースをトライして頂いていて、ユニットの特徴が解り易いのでお願いして公開させて頂きます。是非ご一読ください。

2021年4月11日

         試聴報告

 お貸しいただいている 4cmマイカドライバ・ユニットの試聴をしています。聴きながらのレポートです。

 MarkAudio賞をいただいたエンクロージャー:Traveling Wave 5 (TW5) にマイカユニットを取り付けました。コンテストのレギュレーションユニット:OM-MF4と外径が同一ですから、載せ替えは簡単。OM-MF4がメタリック・グレイなのに対し、Micaは薄ベージュのおとなしい色です。よく見ると、Micaのキラキラがあります。クラシック調で、自分の趣味です。

 音を出します。丁度、FM放送ではトーク番組中でした。人の声がとても自然です。”サ行“が変にシャカシャカすることなく、男声の低音が重たく響くこともありません。まあ、このくらいはMarkAudioなら当たり前、という予想通り。能率はOM-MF4よりは若干高そうです。84-86dBくらいかな。

 次に、音楽を幾つか。クラシックで恐縮。

 先ず、チャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲。五嶋龍のヴァイオリンで聴きます。第1楽章冒頭から弦が綺麗に伸びています。気持ちがいい。独奏ヴァイオリンが入ります。いい音です。とても伸びやかです。音としては、極めて歪みが少ないのでしょう。キーキーすることが全くありません。音が綺麗です。第1楽章後半のカデンツァ。物凄い弱音の高音部分があるんですが、聴いている自分も思わず息を殺してしまうほどの静寂感。実は、この最弱音部は大口径スピーカーが得意とするところですが、4cmユニットがここまでできるとは・・・。この時点でOM-MF4よりMicaが勝っています。 第2楽章は緩徐楽章で弱音です。独奏ヴァイオリンはミュートを付けて演奏します。弦楽器の低音のピチカート、ちゃんと聞こえます。小型スピーカーでは聴き取れないくらいの音になるものが多いのですが、Micaユニットでは、ちゃんと聞こえます。しかもとてもセクシーなんです。ピチカートのセクシーさも大口径スピーカーの専売みたいなものですが、Micaできてます。(OM-MF4もできています。) 第3楽章は華やかなところ。ここではオーケストラがいいですね。各楽器の音もそれぞれ綺麗です。金管が音割れすることも全くなし。曲が終わって深呼吸したくなる満足感です。

 次にバッハのパルティータを聴きます。フィデリティムの視聴室にもあるマリア・ジョアン・ピリスの演奏。ピアノの演奏。この曲は静かな曲で、強打音がありませんが、ピアノのしっとりとした余韻の響きが曲全体で途切れることなく続きます。この響きの優しいこと。最高ですね。ここでも音が綺麗です。OM-MF4よりも高音が伸びている感じです。

 次に、同じくバッハのリコーダソナタを聴きます。リコーダはミカラ・ペトリ。チェンバロはあのキース・ジャレットです。キースの弾くチェンバロ、いいですね。チェンバロの音は高調波がたくさん含まれるのですが、きちんと歪まずに鳴らしています。変にチンチンすることが全くありません。ペトリのリコーダも綺麗。リコーダの音域はユニットの優劣が出にくい音域ですが、ここでは安心して聴けます。何と言ってもリコーダの音でも聴き疲れしません。リコーダの高音って、耳に残ってしまうのですが、Micaではそういう感じがありません。音がとても伸びやかです。

 次はピアノ。鍵盤楽器というより打楽器のピアノの打音には高調波がたくさん含まれるので、ユニットの良し悪しがはっきり出ます。川崎翔子の弾くベートーヴェンのワルトシュタイン・ソナタを聴きます。冒頭の小刻みな連符。ゾクゾクします。低音がよく聴こえます。左手の重い響きの音の厚みがとてもリアルです。もともと川崎さんは左手の音が強靭で、リストなどではとてもドラマチックな音楽を作ります。彼女の音の強さがこのMicaユニットだととてもよくわかります。高音も綺麗です。歪が全くありません。実はこの演奏で使っているピアノは日本に最初にピアノを持ち込んだというクロイツァーのピアノの復刻ピアノです。スタインウェイにはない土臭さがあって趣がある音です。Micaに限らずMark Audioのユニットには*****のような高音のクセがなくて自然な感じがいいです。 ・・・・うん、これ、凄いユニットです!

 では、ということで、ピアノをもう一つ。ラフマニノフのピアノ協奏曲第2番。反田恭平のピアノで。冒頭のゆっくりクレッシェンドする低音。うん、これだ! いい感じです。オーケストラの重めの弦の響きもいいです。いやー。このユニット凄いです。(TW5との相性がいいのかもしれません。) ここまでくると、何か新しいスピーカーの時代の幕開けに自分が立ち会っているような興奮を感じています。  チャイコフスキーのピアノ協奏曲第1番。アレクシス・ワイセンベルクのピアノで。1970年の古い録音です。ワイセンベルクの“ため”が凄い。流石のカラヤンも合わせきれないのですが、微

妙な拍のズレが凄い緊張感を生んでいます。この演奏、オーケストラも加わった強音時にはピアノの音が割れ気味になるのですが、このユニットで聴くと全然違います。某社のユニットだと爆発音のようになってしまう事があるのですが、Micaユニットだと、ピアノの音とオーケストラの音がきちんと聞き分けられます。

 では、声楽はどうか。鮫島有美子の歌う「さとうきび畑」。もともと綺麗な声の歌手ですが、とてもいいです。ビブラート、息づかい、・・・いいですね。声がまろやかです。私はクラシックが好きですが、声楽は殆ど聴きません。ベルカントだかドイツ唱法だかが好きになれません。秋川雅史の「千の風になって」なんて、止めてくれ、と言いたいくらい。でも鮫島由美子の歌はいいですね。ユニット評から脱線しましたが、このユニットは声がとても自然ですね。これもMarkAudioの特長ですね。

 次は長岡鉄男の挙げた優秀録音盤、武満徹「カシオペア」。小澤征爾指揮日本フィル、パーカッションはツトムヤマシタ。パーカッションとオーケストラの曲です。ドラムの音がズンと響かなくちゃ面白くないのですが、Mica頑張っています。流石にこういう曲は大口径に比べる訳にいきませんが、私の6畳の小部屋で聴く分には全く問題ありません。低音もボワボワせず、はっきりした低音、打音です。

 クラシックばかりでは中島さんに伝わらないでしょうから、ジャズを幾つか。

 Claire Martin – Trav’llin’ Light。昨年のコンテストの試聴曲。私にはジャズだと何がどういいかって表現できないのですが、低音がしっかり出ていて、ヴォーカルが綺麗です。

 同じ曲をJacinthaで。彼女の空気のような漂う声がうっとりさせてくれます。トランペット、ベース、ドラム、ピアノ、それぞれがそれぞれの空気を作っている感じがいいです。ユニット評になっていませんね。同じJacinthaのアルバムからMoon River。これもまさに空気のような歌声。語尾のtの音の残り香のようなセクシーさ。いいですね。中間部のピアノの強打音のアタックもしっかり聴かせてくれます。

 HiromiのSpark。冒頭のピアノのさざめくような弱音が綺麗です。途中からドラムが加わって曲調一変、ドラムとピアノの掛け合いでもきちんとそれぞれの音がぶつかりながらも全く崩れていません。

 Bill Evans Trio, Waltz for Debby。ここでも、いいね、ですが、後半のベースのソロ部分では、今まで聞こえなかったような雑音の様な音が入っているのが聞こえます。(特にTake1) このユニット、結構低音まで再生していますよ。低音がたっぷりしています。音の派手さはありません。とても真面目な音です。

 本当に低音が出ているのか? 正弦波形を入れてみると、40Hzを再生しています。びっくり。35Hzも5~10dB近く落ちているように聞こえますが再生できています。ひっくり返っていません。(倍音振動していることもありません。)4cmでこの低音は凄いです。

 最後に John Lewis のバッハ「平均律クラヴィア曲集」を聴きます。全4枚のCDですが、フーガ第8番。(前奏曲とフーカが交互に並ぶこの曲集、前奏曲はJohn Lewisのピアノ独奏による正調演奏、フーガはMJQのJazz演奏です。)ベースの低音が気持ちいいですね。その上をピアノの音が流れていく感じ。BGMに最高。

 もう1曲。最後にオーケストラの大曲。マーラーの交響曲第5番。エリアフ・インバル指揮フランクフルト交響楽団で。冒頭のトランペットの虚無感。第2楽章の嵐のような音のうねり。有名なアダージョ楽章の哀愁。4cmでオーケストラが聴けるなんて。しかもこれだけの表現力。隣に置いているSuper Swanといい勝負です。全体の音のバランスではSuperSwan+Pluvia7HDに軍配が上がりますが、低音の絞まり、高音のキレではTW5+Micaですね。こうなると、デザイン的に悪いSuper Swanを手放してもいいくらいですね。(いやいやSuper Swanは私にとってのリファレンススピーカーなので手放しはしません。)

 すばらしいユニットです。このユニットなら、どんなエンクロージャーでも鳴ってくれそうですね。TW5のようなバックロード(中島さんによるとトランスミッション型ですか?)でなくても、普通のバスレフでもいいでしょうね。インピーダンスによっては 2個使いできそうですね。しかも10倍の値段のユニットと遜色ない音で。

以下省略

青木芳雄

NC5Hウォールナット製造完了 さらに限定無垢マホガニーモデルを加えて販売開始

本年3月にNC5Hが完売となり購入を希望されていた方にはご迷惑をおかけしましたが、新しい木工工場が決まりしかも最高レベルの経験を持つ長野県松本市のパートナーと契約する事が出来ました。
松本市は木工技術のメッカで製品品質がさらにアップグレードしました。

特別に今回は特別にマホガニー仕様を発売します。この地区は木工関連の企業が互いに連携してビジネスを行っており、今回のNC5HのCNCカッティングは楽器工場にお願いしていますが、現地で製造工程を何度か打ち合わせを行う中で貴重な楽器用のマホガニー材(アフリカン)が手に入りる事になりました。今回使用するマホガニーは、この👉https://www.deviser.co.jp/products/duke-masterハンドクラフトギターで使用されている材で、社長ご自身の目で確かめて丸太ごと仕入れ乾燥保管され材料の一部を譲って頂くことができました。そのNC5Hマホガニーはこれです。

試聴室で聴いた私の印象は、スピーカーの存在が消え倍音、間接音が良く聞こえるイメージです。アコギやチェンバロの弦のうなりや箱鳴りが何とも言えない表現で再生されます。モノサスペンションとのコンビネーションは素晴らしいと思います。

スピーカー甲子園で活躍した元大学オーディオ研出身者が遊びに来て、『私はこれが好きです』と言っていました

NC5HマホガニーはMAOP付で129,000円(118,000円税別)、Alpair5v3 付で114,950円(104,500円税別)になります。


さらにNC5ウォールナット仕様は10ペア製作しました。実はウォールナットの原材料は相場が1.5倍に跳ね上がっており、販売料金を現行93,5000円(85,000円税別)を104,500円(95,000円税別)に変更させて頂きます。材料費比率が40%程度ですので何とかこの料金を維持したいと思います。

購入ご希望の方は販売店もしくは直接お問い合わせ下さい。MAOP5がご希望の場合は来月末発送に(製造状況は週明けにMarkaudioにZoomで確認予定)、Alpair5v3使用は2週間内に発送になります。