NC5H マホガニーの響きに浸る

みなさんこんにちは、スガノです。

先日はコイズミ無線でのイベントに大勢(40名超?)の方がお越しいただきました。ご来場いただいた皆様、ありがとうございました。新先生の焼きカツオスピーカーを普段耳にすることが少ない珍しい音源で聴くことができる貴重な回でもありました。弊社なりにアレンジした紙筒製無指向性スピーカーが新先生から高評価をいただき、もしかしたらどこかで販売できるかもしれません。気になる方は暫し続報をお待ちください。

さて、飯田有抄さんにYoutubeで取り上げられてから大人気爆発のNC7v2 Combination、マツコの知らない世界のスピーカー回が放送されてさらに注文・お問い合わせが増えております。大変ありがたい限りです。

そんなNC7の人気に埋もれてしまわないように、今回はNC5Hマホガニーについて触れたいと思います。楽器に使用される無垢のマホガニーを全面に使用した、マニア垂涎・完売必至のモデルなのですが、最近はどうも皆さんNC7の方ばかりに目が行ってしまっているようで、なんとまだ在庫があります。貴重なマホガニーを使用しているため、作れる数は限られています。入手するなら今ですよ!

NC11WP NC7v2WN NC5Hマホガニー マホガニーは木目に独特の奥行きを感じる光沢があります

などと売り文句ばかりを並べていてもNC5Hマホガニーの良さは伝わらないと思いますので、今日はマホガニーがどう音に影響するのか、簡単にレビューしたいと思います。

弊社Nature Collection で主に使用しているハードメイプルとウォールナットは、どちらも重厚で堅い木材です。ハードメイプルの方がより堅く、シャープな響きで立ち上がりの早い音、ウォールナットはより重く、マイルドで余韻のある響きが特徴です。

スピーカーのサイズが小さくなるほど、同じ木材を使っていても堅さが変わるので響きも変わります。NC7以下のサイズで全面ハードメイプルを使ってしまうと音が固くなりすぎてしまうため、NC7v2ではハードメイプルとウォールナットのコンビネーションで世に出しています。NC5Hはもっと小さいので、メイプルは使用せずに以前はウォールナットのみの展開となっていました。

数年前からNC5Hにマホガニーを使用したモデルを商品化していますが、特に中域の響きが絶品です。ギターやベースのボディの響きがまるでその場で演奏しているかのような実在感で、ドラムを叩いた後の「ホワッ」とした(擬音があっているか分かりませんが)余韻がとても気持ちよく鳴ります。ちょうど、NC11のハードメイプルとウォールナットの対比(シャープ:マイルド)が、NC5Hのウォールナットとマホガニーの対比によく当てはまると思います。(NC5Hウォールナットがシャープな音かというとそういうわけでもないのですが、あくまで対比ということで)

YAMAHAのマホガニーを使用したギター。このボディの鳴っている雰囲気が心地いい…

実はマホガニーの比重はウォールナットよりちょっと軽いくらいで、それほど軽い木材ではないんですね(勝手に軽いものかと思っていました)。しかしヤング率はウォールナットより2割ほど小さく、比較的柔らかい木材だと分かります。箱の側面をノックしてみると、ウォールナットは「コツコツ」と響きがすぐ収束するのに対し、マホガニーだと「コンコン」と若干の余韻を残した響きが確認できます。ドアにマホガニーを使ったら、気持ちいいノック音が聞こえてきそうです。

NC5Hウォールナットの重心が低く芯のある鳴り方も良いですし、マホガニーの軽やかで広がりのある鳴り方も素敵です。イベントでこれらの比較試聴はあまりやったことがないと思うので、違いを聴いてみたいという方は弊社事務所までお越しいただければ存分ご試聴いただけます。買うまで返さないぞ!なんてことはありませんので、お気軽にお問い合わせください。

ご購入は、コイズミ無線、他取扱店まで!

では、また。