続々新製品登場 Alpair12PW

今週にはAlpair5SSが日本に到着しますが、同じシップメントでAlpair12PWも新しく輸入します。このモデルは米国のディーラーの要望に応えるためにMarkaudioが今年初めに発表したモデルです。
そしてTW4Sの発表の際、日本のディーラーの皆様からも是非日本でも販売してほしいとの要望があり、今回日本でも発売を開始することになりました。

このAlpair12P/PWにはマークは技術者としての思い入れが感じられます。Alpair5v2SSは”Free-to-Air” と言う表現がされています。
これは自由に正確にストロークする駆動部(VC/コーン)をイメージした表現ですが、実はこのこの”Free-to-Air” と言う同じ目的で対極の技術アプローチがAlpair12P/PWなのです。

 

それを証明するためMarkから送られてきたメッセージの要点を説明します。

The development of this driver follows its Full-Range sister unit, the Alpair 12P.
この(PWの)開発は姉妹機Alpair12Pの開発をベースにしています。
Both drivers are Semi-Free-To-Air designs, relying solely on their rear suspensions for mechanical operation.
共に”セミFree-to-Air”を追求し、実際の駆動はリアサスペンション(ダンパー)のみで動作しています(フロントサスペンションは空気抜けを止めるためのシールでしかない)。
The Alpair 12PW has a re-enforced rear suspension and a new coil to enable handling of typical audiophile low frequency loads.
Alpair12PWは本格的なオーディオファンの求める低域のハンドリングを強化するためにダンパーとコイルを強化してあります。

 

要するにダンパー一枚で支えているのがAlpair12Pであり、フロントサスペンションは一枚で支えているのがAlpair5v2SSということです。

下がT/Sパラメーターですが、Fo38HzとXmax8.5mmは今までのウーハーと全く志向が違う歪の無い低音(特に波長の山が低くなる事で起こるボーボー感)ちょっと使ってみたくなりませんか?

Revc= 5.400 Ohm
Fo= 38.426 Hz
Sd= 147.411 cm
Vas= 45.292 Ltr
Cms= 1.468m M/N
Mmd= 10.658 g
Mms= 11.687 g
BL= 5.308 TM
Qms= 1.440
Qes= 0.541
Qts= 0.393
Levc= 49.302u H
No= 0.460 %
SPLo= 88.641 dB
Pwr=40 watts Nom.
X max= 8.5mm (1 way)

The 12PW has a long mechanical throw, limited by its Arrestor to 8.5mm (1 way).
This driver is a low-mass design, its power-train has a moving mass of 11.7 grams yet delivers a Vas of 45 litres with a total Q of 0.39, making it ideal for larger scale purist box designs.
このドライバーは(ウーハーとは言っても)駆動部の重量が11.7グラムしかありません。45リッターの箱と0.39のQtsで最高の状態で駆動します。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

だいたいAlpair12Pの開発当初から・・・・

Mark 『あのね、Alpairシリーズの中で最もエンジニアリングとして高度なモデルはAlpair12なんだよ』

私 『・・・・・・・』(気のなさそうな態度)

Mark 『このモデルのフロントサスペンションはメカニカルには全く機能していないんだ!、実際はダンパーだけで支えていると言うモデルなんだよ!結構僕の技術の結晶なんだぜ!』

私 『ふ~ん』

要するにMarkは日本ではこんな大容積45.3Ltrの箱では誰も買わないと思い込んでいて私にこの説明文も送ってこなかったので、私が対応できずにいるのに、マークはそんな事はさっぱり忘れていて・・そういった事もあって『あいつは興味ないんだ』と思い込んだと思います。そんなこと言ったってねぇ!僕に行ってたのは米国用に開発しているから…感性が先行する私としては答えようがなかったのです。

でもこうやってマークのテクニカルシートを読み返すと魅力的なドライバーですね!米国用にはAlpair7Pを使った2wayを推奨しています。日本の部屋ではTw4Sとのコンビも面白いと思います。

 

続々新製品登場 Alpair12PW」への12件のフィードバック

  1. Alpair12PWを買いました。現在70L位のペンシルタイプの箱で鳴らしています、45.3Ltrが理想?是非理想的な箱の設計図を教えてください。

  2. h.toshiさま
    ペンシルタイプと表現されているのがバスレフを指していらっしゃるのではと思いますのでそれを前提でご返答します。
    Alpair12PWを70リッターのバスレフで鳴らすと低域のFoから少し高域の部分がだら下がりになり易いと思われます。さらに細身だと余計200~500hzが落ち込みます。
     Alpair12PのVasはご指摘の通り45Ltrが理想です。ポート径は50cmは必要です。各LWHが倍数の長さにならない様、またユニットの取り付け位置も同様の考えです。箱の幅ですがあまり細くなりすぎない方が低域には有利です。高域を受け持っているユニットが何か分かりませんが、Markが米国向けにAlpair12PW+Alpair7Pの箱とネットワークを設計したものがありますので近日中に探してブログに載せます。

  3. ご返事ありがとうございます。Alpair12PW+Alpair7Pの箱とネットワークを設計、楽しみに待ってます。現在Alpair10MAOPをペンシルタイプで最高の音で聴いてます。

  4. Alpair12PW”の設計図ありがとうございます。今は、メタルのツィータ―での組み合わせでウーハー部の箱は、私の作ったのとバスレフダクトの所以外は、だいたい同じですので、これから色々とやってみます。ブログを始めましたので暇があったら見てください。

  5. 12PW+7Pでのボックスの図で、バスレフポートの径がわからないです、よろしくお願いします。設計図どうりに作りたいと思います。

  6. 先ほどMarkからオリジナルの設計図が送られて来ました。直径50㎜です。
    この設計はScott Lindgren博士が設計したものです。是非試してみて下さい。

  7. 早々に、有難うございます。本日ユニットを注文しましたので頑張って作ります。

  8. 設計図どうりに作りエージングも終わりました、が、低音がぜんぜん出ません。部屋の壁に近い置き場所だからでしょうか、それにしてもぜんぜん低音が聞こえてこないんです。試しにバスレフポートを取り穴だけ(25mmの板厚)にしたら、かなり出ました。50mm×114.5mmのパイプを付けるとまるで何か打消し合うように低音が聞こえなくなります。ペンシルタイプの箱のほうは、がんがん低音が出すぎるくらい出ます、、教えていただいた設計が何か間違っていないでしょうか。

  9. h.toshi さま
    連絡がおそくなりました。
    どうも極端な状況と思えますので、乾電池を使ってちょっとテストをしてみて頂けますか、ホット端子(赤)に電池の(+)、アース側に(-)をつなげてウーハーのコーンの動きを確認して下さい。
    左右のスピーカーとも前に出れば位相の問題か否かがわかります。次に直接ウーハー端子にネットワーク抜きで直接アンプと接続して低域のバスレフのチューニングを確認して見て下さいここで問題が解決したらこんどはネットワークに問題があります。

    お返事をお待ちしています。 長くなりそうでしたら、info@fidelitatem-sound.com に直接メール頂いてもOKです。

  10. こんばんは、先程ミクセルより、Alpair7MAOPを買い、届きましたが、ユニットの図面がないです。バッフル開口は、Pluvia Seven と同じ100mmでよいのでしょうか?

  11. すみません、ミクセルのホームページに100mmと書いてありました。

  12. 新Alpair7MAOPは、Pluvia Seven とマグネット以外の寸法は、同じなのですか、?

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です