新シリーズ Pluvia 新登場

 

ついに新しいシリーズPluviaの登場です。なんたってデザインがクールですよね!でも見かけだけではありません!中身をご説明しましょう。

 

新シリーズの第1弾Pluvia Sevenはグラスファイバーのシャシーを採用しました。グラスファイバーと言えばレーシングカーのや航空機のシャシー(FRP)などに使われています。このハイテク素材を化学処理を施し薄くかつ熱衝撃に強くダンピングファクターも十分なシャシーを二年がかりで完成させ今回の実用化につなげています。

マークからの説明を付けます。
The main feature of this Pluvia is its new low-mass thin profile glass-fibre injected chassis (frame). This chassis design has taken 2 years of research and development to produce a highly damped strong frame that makes installation easy.

 

 

実はPluviaの開発依頼は日本の住環境を秋葉原を歩きながらMarkに伝えた事から始まっています。
日本の都会での一般的な住環境はバッフルへの落とし込みをルーターで木くずを飛ばして削り落とす作業をする場所はあまりありません。いきおいフロントマウントする訳ですが音の回析の問題は避けれません。そこで薄いフレームに取り組みその完成が今年と言うわけです。

Pluvia Seven can be either surface mounted or recessed into a loudspeaker box. The chassis mounting depth is only 3.5mm making it easy fit for either type of installation. The chassis appearance is high quality, with a professional industry finish that makes the Pluvia Seven look expensive while it remains affordable.

また、Pluvia Sevenは新しい2つのカラーです。

Soft Chrome                                       Vintage Gold

 

 

 

 

 

 

 

 

リビング、ダイニングに置いた時のイメージをしてみて下さい。部屋に溶け込む様なシックなカラーリングでこれまたCool でしょ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

周波数特性は、新しい新開発のVCとコーン形状でご覧の様に30,000hzまで綺麗に伸びています。またダンパーの設計を見直し、バッフルステップによる影響を考慮した設計がされていますので低域特性を様々な形状のボックスで実現できます。

またインピーダンスは使いやすい8ohmになっています

 

 

 

 

 

 

 

 

 

T/Sですが、実にバランスの良い魅力的な数値です。
F0が67.8hz MMSはマークオーディオの70mmメタルで最も軽い3.56gです。

Revc= 7.200 Ohm
Fo= 67.863 Hz
Sd= 50.270 cm²
Vas= 5.543 Ltr
Cms= 1.545m M/N
Mmd= 3.356m Kg
Mms= 3.561 g
BL= 3.968
TM Qms= 2.391
Qes= 0.695
Qts= 0.538
Levc= 35.057u H
No= 0.241 %
SPLo= 85.843 dB
Pwr= 22 watts Nom
X max= 4mm 1 way

 

 

来週にはアッセンブルが終わりますので11月後半には日本に到着予定です。お楽しみに。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Alpair12PW+Alpair7P update (マークとスコットからのメッセージ)

前回のボックスデザインを掲載したところ『バスレフの口径が分らないんですが・・・』と連絡があり、早速Whatup でマークの送ったら沢山の返事が2人から帰ってきました。

この人たち相当忙しいはずですが、バスレフの口径に対して下の様な返事をしてくれます。もの作りの姿勢として、私にはどうでも良い事でも何か引っかかると絶対に前に行かないMarkの姿勢(時には困る事もありますが・・・)を見ていると、私の父親の時代を思い起こさせます。Scottからの返事をみても妥協をしない姿勢が伺い知れ、伝統の英国エンジニアスピリットを持った人達に『俺もちゃんとやらなくっちゃ』と言う気にさせてもらえますし、友人でいられることに幸せを感じます。

先ずご質問のバスレフ径は50㎜です。

下はそのやり取りですが、ネットワークのクロス周波数は下の内容で制作して頂いて問題ないと思います。抵抗値については部屋の環境によって変わりますから何種類か用意されて固めて下さい。

このサイトはとても普通で変に理屈っぽく無く経験深くて良い内容と思います。参考にされたら如何ですか。

http://variouskraft.com/AUDIO-4jisaku-SP-04_structure_Network.html

 

— Scott から—

Hi Mark, Norio

As an advance notice: I do want to revise the XO for that box soon, so if possible, it may be worth holding fire until I’ve made said adjustments.
XO :クロスオーバー

Best regards

Scott

ネットワークを変更してるからちょっと待って!と言っています。

— Markからの返事です—

I’d like to encourage you to offer a “dip” version as an option. There’s always allot of interest in Japan for vintage XO principles. As with V1, we should consider the net surface area, being significantly large compared to standard 2 way systems. A dipped XO option could be useful, interesting and help germinate addition curious experimentation, a positive trait in Japan.

There’s no need to worry about the accuracy of the XOs.  Norio san will explain in Japanese that these circuits are “suggestions” their values might need adjustment to suit Japanese situations

I recommend you make some explanation text that Norio can translate to help end-users take on some or all of your thinking.

日本の伝統的なネットワーク設計は総じてクロスオーバーの谷を少し深くとる様に設計しているのがほとんどで、設計にいそしんだ人達が経験で身に付けたネットワークで、同じ事をマークは”dip” virsion と表現しています。そして待たないで日本の皆さんに”suggestions”として出して欲しいと言っています。

Hi Mark,

Per earlier, attached. An alternative filter design for the 12PW/7P box. I’m slightly hamstrung in not having in-box measurements to work with, but I’ve modified the anechoic data to add step losses, diffraction etc. into it. It won’t be perfect as this & the impedance are a bit of a fudge, but I expect it will give a better starting point. It’s got about 4.5dB correction for step loss, so best not positioned right up against a wall or corner. The power response graph is very conservative as the 7P has better dispersion than the software indicates.

Cheers
Scott
実際の箱に入った特性が手元に無いのでちょっと気になりますが、無響室のデータにステップロス(バッフルステップの意)、音の回折などを考慮してあります。インピーダンスの影響はもう少し詰める必要があるかもしれませんがまずまずです。ステップロスを4.5dB取っているので、置き場所としては壁やコーナーの至近距離には置かないで下さい。下のグラフでは出力レスポンスが少しコンサーバティブですが聴感上7Pは数値以上にバランスよく鳴っています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 
 

Alpair12PW+Alpair7P

 

先週までMarkが来日しており多忙な上に、移動中はずっとMF型技術論を聞かされていましたので週末は久しぶりの2度寝をしました。ようやく体力も復活しましたので貯めていたブログのエントリーを始めようと思います。

 

先ずは、h.toshiさんにお約束していたAlpair12PWとAlpair7pの2Wayです。MarkはAlpair7Pの設計段から12PWと2wayで駆動すると良好な音質、バランスが得られる様に、アメリカミュージックをガンガン鳴らしても大丈夫ですょ。

注釈は訳しておきました。

0/ 18mm厚を前提に作図してあります。高品質の積層板を使用して下さい。

1/ 内面壁にはダンピング材を敷いて下さい

2/ ドライバー用の開口はAlpair7及び12の寸法図を確認してカットして下さい。

3/ 補強はオプションです(必ず入れて下さい(私より))補強材の要領差は考慮して下さい。

4/ ルーム環境や好みによってフィルターサーキットを用意して下さいその場合良質のコイルを使用して下さい

(音が鈍くなるので出来るだけ素子は少ない方が結果は良いと思います)

5/ 事前にドライバーマウント用の穴をドリルで開けてから手の力でねじを締めて下さい。

 

 

と言う事でスピード感溢れるJazzをガンガン聞きたい方はこれですね。