待望のAlpair10 P 新登場

お待たせしましたAlpair10P待望の新登場です。

Alpairシリーズにセンターキャップのアクセントがが素敵な新しい仲間が加わりました。

先ずはこのモデルとの出会いからお話します。
実は私はこの新モデルAlpair10Pのプロトタイプに初めて出会ったのは1年以上前のことです。
Markが工場からの帰りに私の事務所に立ち寄り、おもむろにバックから出てきたのがそのAlpair10Pです。

『やっぱりねぇ~、Norio 90dBを求める日本のファンは多いでしょう! これ発売したいんだけどとどうかな~』相変わらずペーパーは突然持ってくる!(Alpair6pの時も黙っていた)

早速音出しですが、その時のエンクロージャーがメタルモデルに調整してあるためか、所謂バスレフのチューンがボォーとした感じであった事もあり、つい『う~ん』と答えてしまいました。新製品としてそこそこ十分な音質ではあったのですが・・・・・

『う~ん』のもう1つの本音は、限定モデル10MAOPが発売開始直後の時期で何でこんなセンセーショナルなモデルを一緒に出すのMark!やっぱでマーケティング的なセンスを感じて欲しいんだけど!と言いたかったのがその『う~ん』の根底にあったのです。

今思えば、これがMarkのエンジニア魂に火をつけていたのですね。

 

そしてそれから一年後の音だし・・・・

今度は事前に連絡して来ますし、エンクロージャーも一緒に持って来ました。やる気満々です。早速音出しです。
私 『あっ! これ良いよ。10v3(メタルの新バージョン)も素晴らしいけど。これも良い、高域の質感がが軽くなりすっと伸びている』

Mark『これね~実は、コーンプロファイルを全部設計しなおしたんだ。 これ5mmもCorn Depthが浅くなってるんだ。』
私 『確かに。格好が違うね。 何よりこれは良い音だよ。Mark』

 

プロファイルの変更

  一年前のモデル                                           新しいプロファイル

どうです形状の違い解りますでしょうか?そうです右のドライバーが明らかに浅い形状になっています。実は左が21mm深度、右が16mm深度のドライバーです。
結局この一年間、小生の駄目出しに全面設計変更をしていたのです。

なんでMarkはこんなに浅いプロファイルにこだわるのでしょうか?

Mark 『ちょっとこっちに座って聞いてごらん、どうだ部屋の何処から聞いても良い音だろう!』
音楽を聴く上で指向性が強いと表示特性と実際の聴感特性では全く違ったものになります。真正面から兆時間聴く様な生活は非恒常的な状態であり、コーヒーを飲みながら、ワインを飲みながら、料理をしながら・・・・普段の生活の中で良い音楽を長く聴いてもらうのが本来あるべき姿です。

 

 

能率

Mark 『このモデルほぼ90dBなんだ、MMs(駆動部の総重量)がたった5gなんだよ。日本の真空管シングルアンプファンに最高だぜ。』

Xmaxが 7mmで5gは本当に軽い駆動部です。高域の伸びがかなり美しくつまる感じがまったくありません。
今回はEvan YuがかなりVCの設計にかかわった様でラベルに彼の名前がエンタイトルされています。Markがしばらく工場に行けなかったので開発に十分な時間をかけた成果で非常に抜けの良いサウンドです。

 

T/S Anechoic: 2.2/30g spider final version: 10P Gen1
Revc= 6.200 Ohm
Fo= 42.398 Hz
Sd= 88.250 cm
Vas= 29.995 Ltr
Cms= 2.712m M/N
Mmd= 4.719 g
Mms= 5.196 g
BL= 4.741 TM
Qms= 2.425
Qes= 0.382
Qts= 0.330
Levc= 50.196u H
No= 0.579 %
SPLo= 89.645 dB
Xmax = 7mm (1 way) limited by Arrestor
Power = 30 watts Nom.

 

 

Alpair 10M (Gen. 3) data:

Revc= 7.200 Ohm
Fo= 38.266 Hz
Sd= 8.825K mm2
Vas= 26.320 Ltr
Cms= 2.380m M/N
Mmd= 6.792 g
Mms= 7.269 g
BL= 5.772 TM
Qms= 1.930
Qes= 0.378
Qts= 0.316
Levc= 71.379u H
No= 0.378 %
SPLo= 87.988 dB
Xmax = 7.5mm (1 way with Arrestor)
Power = 30 watts nom.

 

今工場でアッセンブル中ですので近日中に販売を開始します。

 

 

 

待望のAlpair10 P 新登場」への2件のフィードバック

  1. 真空管オーディオフェア会場で買ってきたalpair10Pをやっと組み込みました。長岡鉄男氏ダブルバスレフ計算式に入れると推奨範囲に
    共振周波数:第二ダクト/ユニットF0は0.96、第1ダクトの共振周波数は、第2ダクトの共振周波数の2~3倍程度(2.54)に入りました。パイン集成材を使ったので接着剤だけでは木の曲がりを止められないためビス留めにしました。来週からビス穴埋めをやり、塗装を次の週から始めようと思っています。内側に塗料を塗って組み立てただけでユニットを取り付けて聴きましたがいい音がしています。少し複雑な小型ダブルバスレフです。alpair7、10M、とは違った音楽が聴けそうです。
    怒られそうですがDr Fenlonのサインをコーンに直接してもらえば良かったかな?と後悔しています。

    alpair 7とは違った音楽が聴けそうです。

  2. tsgero 様
    メールでのやり取りだけでしたのに、お声をかけて頂き有難うございました。
    私はなんだか初めてお会いしたという気持ちになりませんでした。

    Markのサインがコーンにあって音が出れば確かにとても貴重なユニットになりますね。
    ただ、突然の機会にこれを実践するには勇気がいると思いますが・・・・
    またお会いしましょう。その時にMarkが私の横にいるときはチャンスです。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です