fidelitatem sound のオーディオと音楽ブログ
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Alpair7MS の低域をテストして見ました。

弊社の協力販売店などから、YouTubeにAlpair7MSの低音に注意などでていると聞き捨てならない連絡があり、実際に再生して見るとコーンの動きを見ていますと明らかにオーバーパワーの映像です。それをまるで欠陥の様に認識されてしまうと困りますし、まあハイパワーには強いとは言えないので見える様に簡易的に試聴室の環境でテストをして見ました。

 

  1. 先ず低域の耐圧テストです。
    RotelのRB1582mKⅡ(200wAB)で約50-60W程度のパワーをかけています。
    Sweeptoneでは100㏈/m で全くノイズが出ませんので省略します。

(1)次に下の110㏈/m のダブルベースの音源を連続的にかけました。全くノイズを出さずに再生します。

 

 

 

(2)Tヨーク(実際はアレスターと言う安全装置に当たります)へコイルが当たる状態を再現

マーカスミラーの16ビートのラニングの特性です。大体120dB/m の状態です。この状態で一瞬当たり出します。

 

 

 

 

この状態はほぼ80W程度のパワーが入っています。結論としましては、メーカーの25W(Music)に対してほぼ3倍までヒットしていません。

また工場の設計者に確認したところ物理的に動く幅は(磁界領域外を含む)は10㎜あるそうです。そこでこの距離と再生音楽の振幅を調べてみましょう。

80㏈/m 出力時の振幅の動き

-        実効面積    振幅

60㎐の時

7㎝コーン  50㎠    12㎜(約)

11㎝コーン  250㎤    3㎜(約)

先ず7㎝コーンは11㎝コーンと比べ動作面積は1/5にしかなりません。このコーンで60Hzの帯域を80㏈/mで再生しようとすると一生懸命コーンを前後させ無ければいけません。ほぼ4倍のコーン動作が必要になります。上の長さであれば既にTヨークに当たりかねない状況ですが、実際には180°位相がずれた内側への動きはボックス内の空気の抵抗があり、さらに2次振幅でもあり、実際には楽器のディケイの程度によりますが60%~80%程度しか動きませんので10㎝ストローク幅に収まりますが110㏈近辺で当たり出すのはまあ理解の範囲です。

Alpair7v3やPluvia7はこの状態ではダンパーでブレーキがかかり止まります。(代わりに再生時に3次などの高調波歪が上昇します)。

Alpair7MSですとフロントサスペンションの合成ゴムだけですからそのまま伸びて底にあたってしまいます。やはり他の7㎝モデルはほとんど当たらないですから、ご不満ということでしょうが、代わりに全く別物の繊細感強弱感をMSは手に入れています。またAlpair5ssではもっと低い音圧で早くに当たり出しますが、小型モデルですので皆さんご理解いただいて全くクレームはきません。Alpair11MSは反対に原理的に全くあたりません。

以上がとっても簡易テストの結果です(限られた知識と限られた環境ですが耐入力のテストには十分かと思っています)。

これだとAlpar11MSが完璧ではないかとなりますが、駆動重量はAlpair11MSが11gに対してAlpair7MSは3gです。それだけ繊細な音を拾います。

昨日から試聴室で7MSを鳴らし続けて思いますが個人的には12畳程度の日本の家屋でリーゾナブルな音量で聴くには今までにない感度と強弱感は素晴らしいものでとても良いユニットだと思います。

激パワーが欲しかったらこのエモーショナルに鳴る新しい世界の音を聴く楽しみは諦めて欲しいと思います。

 


Posted by admin on 10月 31st, 2018 :: Filed under オーディオ一般,ユニット情報
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One Response to “Alpair7MS の低域をテストして見ました。”

  1. toshi
    11月 10th, 2018

    こんにちは、今までマークオーディオユニットを色々なBOXを作り楽しんできました、今度の新作のA11MSでFrugel Horn XL というBOXをチャレンジしたいと思いますが。(海外のWebでよく見かけますし、海外での試聴会ではペンシル、Frugel Horn XL が主流?)日本では小さいBOXが住宅事情からか主ですね。 何とかFrugel Horn XL のBOXの詳しい設計図を教えていただけないでしょうか。

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