ニューCHR70 ”Comming Sooooon”

 

 去年の後半からあっと言う間に売り切れてしまったCHR70、次期モデルの開発を急いでいましたが、きました! きました!試聴室に試作品第一号が!マークと共に事務所にやってきました。

近い内に製品サイトに載せますが先ずはブログで速攻御紹介です。

CHR70 ニューモデルです。

新しいモデルの設計方針は・・・主に・・・・

1. インピーダンスを使いやすい8Ωにする
2. フレームをAlpairシリーズに匹敵する強度に
3. 周波数域の拡大
4. 能率(SPL)の向上
5. T/Sパラメーターの維持

です。

試聴は、試作モデルをボックス装着するところからです。マークがボックスに装着する手助けしながら、(この作業には私に手を出させたくないのです彼の本音は・・・)

ですので、横で作業をみながら、私は、
『オーフレームが随分よくなってるね。』、
『コーンのプロファイルも随分綺麗なカーブだな~』
『まあでもCHRだからAlpairと比べるとね!』 なんて心の中で思いながら・・・。

Markは『このCHRは日本の復興支援の超コストパフォーマンスモデルだからね!』 なんていいながら、何だかやたら自信有り気です。

ちょうど今田勝さん、山本剛さんの 『xxxxxxx』がCDに入っていたので(タイトルを忘れましたので後で修正しておきます)このCDで試聴開始です。

『おっ!』
『Good!』

『リリカルなピアノやないか!随分よくなってるね』

アルミニュームの何ともいえない明るい音が軽やかに鳴るのでつい、
『Mark! どうやって宣伝文句を考えればいいんだい? ちょっと良くなりすぎていない。』

あっ!言ってしまった、こう言う発言が引き金になるんだ・・・・

『そうだろう、Norio さん(最近はさん付けで呼んでくれる)』
随分松原さんにお願いして・・・ 中略 ・・・・『コイルを0.5g落としてください』、『ダンパーの強度は半分の柔らかさで』・・・・
随分大変だったと思うよ! 

それにしてもイケル、ちょうど置いてあった某国有名メーカーのスピーカーと比べると比較にならない音楽的で豊かな音です。

では、T/Sパラメーターを比較してください。

CHR70 .3/3060 (anechoic chamber LMS V4)
Revc= 7.200 Ohm
Fo= 64.709 Hz
Sd= 5.027K mm²
Vas= 5.244 Ltr
Cms= 1.461K uM/N
Mmd= 3.730 g
Mms= 4.140 g
BL= 4.236 T·M
Qms= 2.359
Qes= 0.675
Qts= 0.525
Levc= 39.766u H
No= 0.203 %
SPLo= 85.102 dB
Power= 20 watts (nom)
X max= 4.5-mm (1 way) 

CHR70.2

  • Revc= 3.600 Ohm
  • Fo= 68.0 Hz
  • Sd= 50.2 Cm²
  • Vas= 4.19 Ltr
  • Cms= 1.167m M/N
  • Mmd= 4.48 g
  • Mms= 4.68 g
  • BL= 3.092 T·M
  • Qms= 1.997
  • Qes= 0.754
  • Qts= 0.547
  • Levc= 0.24 mH
  • No= 0.169 %
  • SPLo= 84.5 dB
  • Xmax= 4.5mm
  • Pwr= 20watts Nom.
  • 内容の説明はMarkの説明がよいでしょう。 赤字がポイントです。

    The 8 Ohm coil winding has been made by Goto, the Japanese maker we use for the Alpair series. Other coil suppliers were struggling to cope with our spec. The coil body is thinner, reduced from 1000 micron to 720 micron with a lower mass paper wrap. More mass was removed by adding extra larger breather holes〈軽量化の穴です). This changed the flux density and resonance properties of this coil; Becoming more lively, requiring Matsubara San’s (Bless him松原さんに感謝します) help to come with a new spider capable of adding some additional damping on the coil to spider connection point. So a new spider Type CW3060〈生産モデル番号です) has been made to do the job.

    (2) 周波数特性の改善です。青色がニューモデルの特性です

     Firstly, there’s a significant gain in the high range. The new driver is capable of reaching 25kHz. The new cap is doing its job quite well. I’ll further modify it to help slightly reduce the 14-kHz peak but its not a drama at this end of the range. From 1.5kHz up, the Gen. 3 CHR is out-performng the old driver. The major gains are from 10kHz to 25kHz.

    The driver’s free air resonance〈無響室での) is also improved, down to under 65Hz(64.7hzです). With total Q maintained above 0.5, the driver should retrofit most existing CHR-70 box designs. New box designs could take a little more volume for those who want to extract extra bass(Vasが1Ltr(5.2Ltr)ほど大きい数値となっているので、もし低域を求める方や新しく設計されるのであれば少し大きめの箱を用意してください). Moving mass has also been reduced to 4.14G allowing for a modest improvement in SPL to just over 85dB(MMSが0.5g軽くなっていますこの効果で能率が85dbを超えました。

    Please note, these results are pre-production. I’m not anticipating any significant changes as all parts used are drawn from the assembly stock. (この数値はプリプロダクションのモデルでの数値です(先日も工場に行ってきましたが、量産モデルも工場でスパイダーの強度を測っていました)経験的にMarkaudio製品は、ほとんど数値は誤差の範囲内です。

    最後に、皆さん!改めてお願いしておきます。 マークオーディオの製品はプッシュプルのアンプでフルボリュームでガツンと絶対にいかないで下さい。Xmaxが4.5mmで超軽量のコイルを敏感なダンパーとフロントサスペンションで吊っています。 ディスコテイストは絶対に向きません!! 宜しくお願いします。

    もうすぐ生産に入りますので、来月には日本にお届けできると思います。

    CHR70のデスクトップ

    最近のこのブログではデスクトップのユニットについて書いていましたが、そんななかで、NF様からメールが届きました。

    『あ~、片方の振動板を傷つけてしまった方ですね・・・』。この時は、ちょうどスタッフが日本に帰国の話があったので、特別に単体でお分けした経緯がありました。〈これいつもやってませんが、もう一本のユニットがもったいないと思う方はご連絡下さい。時々は単体でお譲りできる時があります)。

    ご丁寧にメールで仕上がった写真を送って頂きました。 右の写真がそれです。PCの右にあるアンプはトライパスのTA2020の自作アンプだそうです。

    ん~やっぱりこれだよな~。ボックスの仕上がりも綺麗で、色もいいですよね。
    これからのオーディオと付き合うやり方としてこれは典型的な構成ですので私のブログに掲載をお願いする事にしました。

    以下メール本文です。

    >>>> fidelitatem sound 中島様
    >>>>
    >>>> 御無沙汰しています。
    >>>>
    >>>> スピーカーの作成を思い立ってから、半年過ぎてしまいました。
    >>>> 陽気もよくなり、気温も日中は20度を超えるようになったので、
    >>>> そろそろ自作の虫が動き始めました。
    >>>>
    >>>> 連休を利用して、CHR-70のスピーカーボックスを組み立てました。
    >>>> 現在、エージング中です。音のバランスは良いです。解像度も十分です。
    >>>> 低音の量感があって、微小入力でも物足りなさはありません。
    >>>>
    >>>> 大きさは、デスクトップにも置けるくらいのサイズです。
    >>>> 深夜など大型スピーカーが鳴らせない状況でも、これなら音質を犠牲にせず楽しめます。
    >>>> 満足できるシステムに仕上がりました。
    >>>>
    >>>> 最後になりましたが、このスピーカーシステムを作るにあたって色々とお世話になり有難うございました。
    >>>>

    出来るだけ長時間音楽に接す事が出来る環境を作るのが、良いオーディオファイルと思っていますが、良い例ですよね。
    私のは眠り薬代わりです。 ちょっと問題ですかね。

    小さな宝石 Miniwatt N3

    このアンプの設計者はDerekというMarkaudioと長い付き合いのエンジニアです。もともとD/Aコンバーターで質の良い製品を出していたので、ニューモデルの試作品が出来たらまわして!とたのんでありました。  

    ある日『ハイ ノリオ、新製品が出来たんだけど聴いてくれない! 明日おくるから』 と電話がきました。  

    そのアンプがこれです。何だ随分小洒落た真空管アンプじゃないか(この時点では・・・・まだ音を信じていない)。 何か仕上げの質感がもの凄く高く、カッコイイではないですか。  

    ちょうど、デスクトップのアンプを求めていたので早速Leanaudioさん直伝のFilieve audioをインストールしたPCを使ってテスト開始です。 これは・・・Alpair6M+Linfofさんが相性抜群で、それが今はそのまま自宅の寝室に移動してレギュラーの座を獲得しています。 EL84を出力管に3.5Wの出力ですが、その歪感の低さ、音質の高級感はは驚くべきものです。元来Markaudioのドライバーは歪感の低さが特徴ですので、このアンプの質のよさが良くわかります。特にAlpair6Mとの相性は期待以上でした。
    加えて40wまでサポートする新しいスイッチング電源を内臓していますので、この手のアンプによくある100hz以下がもやもやする様なアンプとは全く別の次元です。  

     それにこの後姿のプロポーションが背中美人でしょ。美しさも重要な要素です。 

    昨年の真空管ショウ、ハイエンドショウでどちらも音を歪ませて鳴らしているショウルームがありました。多分インピーダンスアンマッチがかなり影響していると想像しているのですが、Miniwatt N3は出力トランスの後ろに整然と4~8オーム出力インピーダンスのアウトプットにスピーカーケーブルをつなげながら、『日本のショウってどうなってるのだろう?』なんてつい思ってしまいます。  

    先週末もこれでレッドガーランドを聞いていて、あまりの音の大きさに廻りの住民の苦情が気になり、ボリュームを下げにベッドからでたりして寝るタイミングを失ってしまいました。ひずみ間がないとつい音を大きくしてしまいます。  

    今、日本での発売の準備を進めています。 Miniwattからもネット販売していますが、同じ料金では日本への直送をとりあえずは開始します。 ご興味のある方は、info@fidelitatem-sound.com までお問い合わせ下さい。 

    Technical specifications
    Tubes : Driver – TungSol 12AX7
    Tubes : Power – Sovtek EL84 (Matched Pair)
    Power Output: 3.5W+3.5W @ 8 ohms
    Frequency Response: 30-40Khz (+-1db)
    Input Sensitivity: 500mV
    Signal-to-Noise Ratio: -80dB / 3.5W
    Residual Noise < 1mVac
    Input AC Voltage: 100-250Vac
    Power Consumption: 38W
    Input Impedance: 50K ohms
    Output Impedance: 8/6/4 ohms (Japan Z11-EI48*24 Output Transformers)
    Dimensions: 130mm (w) x 130mm (d) x 130mm (h)
    Weight: 2.6kg
    Input: RCA Jacks
    Output: Banana Jacks
    AC: Standard IEC Jack with Fuse protection (2A Fuse) 
    英語が堪能な方、下のレビューを楽しんでください。  

    http://www.digitalaudioreview.net.au/index.php/audio-reviews/amplifier-reviews/item/96-miniwatt-n3-integrated-tube-amplifier  

    http://www.tonepublications.com/review/miniwatts-latest-the-n3/  

    http://www.tnt-audio.com/ampli/miniwatt_n3_e.html