New Alpair6 プロトタイプ 驚異の±3db 120 – 20khz 

クイズで登場したAlpair6のニューモデルが半年の開発を経てまだプロトタイプですが登場しました。 今回は先週Markの事務所を尋ねたときのレポートです。

マークの事務所で別のユニットの試聴をしていると、クーリエが何か小さなカートンボックスを配達してきました。何やらMarkがブツブツ文句をいって電話で 『Norioがきているのなにやってるんだ!送ってきたのは抵抗の束だぞ・・・・・』と。 誤配だったのですね。数分後配達のお兄ちゃんが、『ごめんごめん僕がまちがった』 といって戻ってきました。なにやらゴソゴソ、ブツAlpair6ブツ、『これだこれだ、 ・・・ This is a very special  driver』と言って見せてくれたユニットが、Alpair6のプロトタイプだったのです。

←これです。

私としては、Ay電子の山枡社長を始めに沢山のひとからAlpair6はいつ出てくるの?と言われ続けていましたから、非常に興味のあるモデルです。 そのニューモデルが突然目の前に現れたのです。確かに非常に綺麗なユニットです。が、しかし・・・・・・・え~っメタルじゃないの?・・・・・山枡さんどう思うかな・・・・一瞬の間に私の頭の中を駆け巡ります。・・・・・・マークは困惑気味の私を無視してAlpair 6用のバスレフを持って来て早速試聴の準備です・・・なるほどこのために呼んだんだ!

さて前回ご紹介した300Bのシングルアンプで試聴開始です。 すぐに、『なんていい音なんだろう。僕が今まで聞いた小型ペーパーコーンのユニットではこんな魅力的な音は聴いたことが無い!』 自分でも最初の心配がどんどん薄れていくのがわかります。

『これコーンの質量どれぐらい?』 『メタルの2/3以下だよ。いい音だろう!』『ウン素晴らしい。何ともいえない音の密度の濃さ、分離感素晴らしいね。』『これ大変だったんだよ。』 『ところでマーク僕を騙していたね。メタルにするって言っただろう!』『実は、メタルと平行でずっと設計していたんだ。先週のテストでメタルに付け替えたんだけど、工場のエンジニアは直ぐにこのコーンの方が良いといって戻してしまったのですよ。それぐらいこのコーンの方が良い音がする』『・・・・・・』

おもむろにPCを開けてT/Sパラメーターと工場の無響室で採った周波数特性を見ながら・・・・alpair9 freq

『これ生(Raw)データだよ!(一般的にカタログ上の周波数特性はサンプリング間隔を甘くして特性をフラットにしてあります)凄いだろう ±3dB ~20khzだぞ!』『う~ん・・・・・確かに音に特性のよさが現れている』 という事で左の資料を送ってもらいました。まだ松原さんからの部品を仕様するともう少し特性が良くなりますが・・・『もう充分』と言う印象でした。 音を聞かせれないのが残念です。 

 

 

T/Sパラメーターです。

Alpair 6 Gen.2 prototype details:

Revc=    3.600  Ohm  
Fo=  78.41 Hz    
Sd=    3.632K mm²  
Vas=    3.25    Ltr  
Cms=    1.684m M/N  
Mmd=   2.32 g    
Mms=   2.44  g    
BL=    2.613  T·M  
Qms=    2.925    
Qes=    0.635    
Qts=    0.522    
Levc=    90.3u H  
No=     0.232 %    
SPLo=   86.14  dB
Xmax 3.5 mm 1-way
Pwr = 15 W (30 peak)
 
 

これが、マークがヨーロッパのエンジニアとやり取りしたメールの一部です

Overall, I’m pleased with the frequency as the driver is reasonably 
flat up to 20-kHz. The peak(s) minus and peak(s) plus responses  are 
at most, around  3 to 4dB along its frequency range. That’s good for a 
driver of this size. Usually, we’d expect to see peaks  up to 9dB 
above the SPL and 6dB below the SPL for this size driver. Most tiny 
tot drivers get “busy”  in some places along their frequency range. Busyといっているのは周波数特性が激しく上下していると言う意味です

I’m playing a pair in at home putting some time on their power-trains. 
So far, I like what I’m hearing, detailed and clear. The mids are 
stronger, more forward than the Alp7, its more typical of a flat 
responder. It’s where we need this driver to be if we launch this 
unit. We need to offer a “different” and an “alternative”  listening 
experience to the Alpair 7 since both drivers are near the the same 
size. Not everyone likes metal cones so this could a driver for these guys?

今年も宜しくお願いします。2010年新年快楽

あけましておめでとうございます。今年も宜しくお願いします。

香港では『新年快楽』といったり『恭喜 発財』(お金持ちになっておめでとう)と言ったりします。後者はとても価値観が直接過ぎて武士道の国で『・・・・食わねど』などと聞きながら育った日本人はちょっと其の侭受け入れにくい直接的な表現ですが、皆がそう言って挨拶をするって事はやっぱり香港は皆お金がローヤリティーなんだなって思います。文化って本当に違いますね。

そのMark Fenlon は大晦日は私の家に居座って開発中のMarkaudioスピーカーシステムの試聴。 翌元旦は彼が最近頻繁に行き来している真空管メーカーTwin Audio で300B とEL34のアンプの試聴、新型トールボーイスピーカーの開発と、元気いっぱい私を引きずり回していました。その風景を紹介します。 

            < 試聴室 >Alpair 12

 

 大きなスピーカーは Scott Lindgren (www.frugal-horn.com) が設計したAlpari12のトールボーイスピーカーです。基本的にはTL系、バックロードの設計が主ですが、これは無垢のオーク材で作ったバスレフです。このサイトはバックロード系のスピーカー設計がいっぱい載っています。

MarkはLinfofさんにも違うタイプの製造を依頼しています。

 

 

 

 

      <EL 34 single>                            <EL34 PP >EL34single 

  シングルアンプが12W ppが30W 日本へのダイレクト販売を検討しています。 主要パーツはドイツ製など香港のTwin Audioが供給して製作しておりMarkaudio同様に品質が先行しています。

ちょうど Full Music の管に切り替えて試聴しているときの写真ですので下に標準品が転がっています。 Full Musicを聞いていると、今回はその滑らかさから中国製の管の品質改善度に驚かされます。

 

 

 

 el34 PP      <EL34pp>

 私個人はEL34の付帯音の少ない音が好きで結局このシングルを購入する事にしました。

 

 

 

 

 

上のアンプはFidelitatem-sound.comで通信販売を計画しています。基本は2種類で、管や部品のご希望もある程度お受けできます。(EL34で6万円~送料込(送料を確認中です)を予定してます) ご希望でしたら、 へお問い合わせ下さい。

 

  <300B シングル> 300BNear fieldMarkが自宅用に購入した300シングル。

今回は特別にZAERIX(Z&I Aero Services Ltd.)のビンテージ管、 Jadis + Full Musicで試聴したときの写真です。これもリッチな音で300Bのよくある欠点は全く感じられませんでした。

 

 

 Twin audio 300B

 

 

       

 

   

 

 

 

   <おじさん 達 >

members2

いつでも、何処でもオーディオの趣味に若い女の子は先ずいませんね!

 来週は我が家でCHP70とEL34シングルを試して見たいと思っています。

改めまして今年も宜しくお願いします。