ジャックダニエルの瓶スピーカー

みなさんこんにちは、スガノです。

Markaudioファンのみなさんは、いつからスピーカーの自作を始めましたか?

私は中学生の時にオーディオに興味がわきはじめ、その後はスピーカーやイヤホン、ヘッドホンなどを安く買っては分解し、その仕組みや音の変化などを楽しんでいました。

本格的にスピーカー自作を始めたのは大学生になってからで、Markaudioのユニットと出会ったのもその頃でした。

Markaudioユニットで最初に使用したOM-MF5 その純度の高い音に驚いたのを覚えています。

学生サークルや仕事を通してオーディオ関連の方々と交流していると、知識や工作の腕前に圧倒されることが多く、ましてやこのブログを読んでくださっている方に自作のあれこれを語っても響かないかもしれませんが…

とはいっても、イベントなどで紹介したときは意外と新鮮な反応を示してくださるお客様もいたので、今回は風変わりな自作(試作?)スピーカーを紹介したいと思います。

ジャックダニエルの空き瓶を使用した瓶スピーカー

これは2020年のStereo誌企画「学生対抗スピーカー甲子園」に出場した時の作品のリメイクで、上記の通り3Lのジャックダニエルの空き瓶に穴を開け、OM-MF4を取り付けたものです。

吸音材を一切使わないうえに、ガラスの筐体なんて酷い音がしそうですよね?これが意外と良い音がするんですよ。

ガラスのヤング率は木材の5倍程度ありますし、ジャックダニエルの瓶は厚みが5mm程あるので、どっしりと頑丈な筐体が木材とはまた違った響きを出しているのか、低域に芯があり迫力があります。

注ぎ口がバスレフポートとしてうまく機能しているようです。

疑似無響室測定で測定された周波数特性

このスピーカーは瓶なので、もちろん蓋ができます。キャップを締めることで密閉型にもできます。

上の周波数特性図はバスレフと密閉を比較したものです。

バスレフは60Hzくらまで伸びていますが、750Hzあたりにポートから漏れた中域が干渉し山谷ができています。このサイズとしてはかなり低域が出ており、中高域にかけてもフラットに伸びていてOM-MF4の優秀さが見て取れます。

密閉は200Hzからだら下がりですが、先にみられたような中域の山谷がなくフラットです。バスレフとは異なりスッキリした印象で自然な中低域なので、ボーカルやギター単体ならこちらで聴きたいですね。

今年のオントモムック付録:OM-MF4Micaを使用して作れば、少し低域が落ち着き、バスレフでバッチリのチューニングになるかもしれません。

Markaudio CHN40推奨エンクロージャーの一例

実はこのジャックダニエル瓶スピーカーは、MarkaudioがCHN40の推奨エンクロージャーとして公開している設計とかなり近いものになっています。つまりT/Sパラメーターの観点からも上手くチューニングが取れているということですね。

本来は吸音材を入れるので、バスレフの低域の盛り上がりや中域の山谷は減少し、よりフラットに近づくことでしょう。(私は見た目を優先したので吸音材は入れませんでした)

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この瓶スピーカーの作り方ですが、私はこちらの動画を参考にしました。↓↓

もはや参考というよりはパクリですね(笑)

(決して瓶スピーカーに関して我々がオリジナルだと主張するつもりは全くありません)

瓶がスッポリ入る容器に水を張り、位置がずれないように治具を用いながらガラスホールソーで穴を開けます。

動画では固定用ネジのために鬼目ナットを挿入していますが、私の腕ではガラスを割ってしまいそうだったので、ユニットを直接瓶にボンドで貼り付けました。

ジャックダニエルの空き瓶はメルカリなどで1個1000円程度、ガラス用ホールソー(Φ70mm)はアマゾンなどで2000円程度で購入できます。

他、ドリルや水を張る容器などがあれば自作できますので、みなさんもいかがでしょうか?

ガラスに穴を開けるときは、割らないようにゆっくり、かつ程よく力を入れながら、慎重に行ってください。

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床置きスピーカーも一緒に紹介しようと思っていたのですが、長くなりそうなのでまた次の記事にしたいと思います。

では、また。

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