Alpair10,6 プロトタイプ試聴会

前回お話した新製品の評価は無事に終了しました。

今回のプロトタイプは様々な改善がされていますが、特に大きな関心はプロトタイプVC に集中しました。

興味はエッジワイズコイル(平角線)を搭載したモデルと今までのラウンド線との比較試聴にあります。下に掲載しているT/Sデータで解りますが、Qtsが1dB以上差がある事とコイルの重量がエッジワイズが比較してかなり軽くなっています。

音は結構違いました。一言で言うと、繊細さのエッジワイス対迫力のラウンドとなります。

もっとクールに説明すると、エッジワイズ(Rectangle copper)は繊細に楽器の表情を表現しますが、ラウンドコイルと比較して低域が少し軽いかも知れません。しかし150hz -5000hzが2dBほど高いためか、ベースのスケールが良く聞こえますし私としては好みかなと思います。 英国人のGrahamはラウンドの方が絶対良いといっていました・・・松本さんが言っていた日本人的耳を私が持っているかも・・・ 

Alpair10 T/S パラメーター

Standard round copper
Revc= 7.400 Ohm
Fo= 38.476 Hz
Sd= 8.825m M
Vas= 26.231L
Cms= 2.363m M/N
Mmd= 7.156 g
Mms= 7.633 g
BL= 5.738 T
Qms= 2.132
Qes= 0.404
Qts= 0.340
No= 0.329 %
SPLo = 87.12 dB

Special copper rectangle
Revc= 7.400 Ohm
Fo= 40.479 Hz
Sd= 8.825m M
Vas= 26.03L
Cms= 2.363m M/N
Mmd= 7.147g
Mms= 7.603 g
BL= 5.936 T
Qms= 2.241
Qes= 0.378
Qts= 0.323
No= 0.352 %
SPLo= 88.393 dB

いずれにせよ、現行のAlpair10よりすべての面で改善されています。

とりあえずブログを公開します、時間ができたら、もう少し明細を加えて、もう1つAlpair6(今も部屋で聞いています。これもすごい!) のレポートもするつもりですので楽しみにしていて下さい。