日系の工場で

shisaku最近はAlpair10 Alpair6の次期モデルの開発にMarkと行動を共にする事が多くなりました。 今まで、スピーカーのドライバーは出来上がった後からのお付き合いだったのですが、とうとう製造の領域に手を染めてしまいました(と言っても手弁当で同行してるだけですよ)。要は日系の工場と言うことで、へたくそな通訳など後ろからちょっと助けてね!ってことです。

添付の写真は試作の時のスナップですが、この後どうもどこかでスイッチが入ってしまいMarkは私の事が視野に入らなくなった様です。『ま、そうでないとらしくないよな』なんて納得したりして・・・と言う事で私は早めに松原さんと切り上げました。で大した手助けですよね。

私にとっては今回は日系の工場での製造ですので、結構ユニットの構造・製造を理解するにはとても助かります。やっぱりMarkのドライバーの素材は本当に良いものを使ってると松原さんにほめて頂いていますが、実感する事ができるとj販売への影響は大きなものがあります。

 ところで、今回の日英連合製造をみていて、面白い事に気が付きました。音に対する追求と妥協のプロセス、ポイントが随分違うんだなと思います。結局はゴールに向かうまでの考え方やり方の違い?と言えばそれまでですが、最後に出てくる音は随分違うと思います。日本のメーカーの中では常に予算とコストを意識させられるせいか、『音楽を聴くと言う』プロセスが製造の過程でなんとなく影が薄い感じと言うか大切にされない?と言うか、松原さんの現役時代の話からも、結局音楽でなく『音を聴いてしまうんですよ』と言っていました。納得。 と言うわけで、今日はこれから視聴テストです。

箱はすぴ研の飯島室長がデザインし、ホワイトバーチで作った試作箱を使用します。

 sannkasya

 正面に立っているのはGrahamさんEMIのアジア代表です。マークの友達です。

右下に座っているのがTwinaudioのTony。色々な国の人たちからの評価をフィードバックしてコイルを決めると言う珍しい光景です。皆で視聴に使うCDを持ち合って、その中から3種類の音楽を選んで何度もユニットを付け替えて聴き比べました。 

予断ですがTonyの右にある真空管はEL34シングルの100V仕様です。日本への販売用に試作してもらいましたが、正直予想をはるかに上回るサウンドで、その後ろにあるアーキュフェーズを最近は全く聴かなくなってしまいました。

と言うことで詳細は近いうちにレポートします。