いぶし銀サムジョーンズ

初めまして
フィディリテムサウンドの中島と言います。
Markaudio(Markfenron trading) とCSSという2つの会社の日本向けの取り扱いをしております。今後とも宜しくご愛顧下さい。

このブログでは、Mark Fenlonの活動と日頃のオフレコ新製品の情報(結構予定変更になりますが)や、華南で頑張る日本のエンジニアの話など織り込んで楽しい情報をお送りしようと思います。が先ずは、お仕事の話を始める前に私の趣味のJazzのCDソフトのご紹介から軽く始めたいと思います。

私が住んでいる香港に一風変わったCDショップを見つけ定期的に通っています。変わり方が私には大変気に入ってまして暇になるとCDを漁りに行きます。何が気に入っているかと言いますと、先ず買う前に好きなだけ試聴してから購入できるのです。素晴らしいでしょう!もちろん日本では絶対考えられない世界ですが、それだけではありません。さらに驚く事に値段は何と一枚500円~800円で新品を購入できます。Xrcdの日本製3500円とプリントしてあっても値段はやっぱり800円です。

ですので、3時間程時間がとれる時に出かけます。20枚位メンバー名や曲から判断して棚から持ってきて一気に聞いて7,8枚を買ってきます。(大体最後は聴き過ぎて気持ちが悪くなってきますが)このお店に通うようになって、若い頃から聞いてみたいミュージッシャンだけれど後で失敗するかもとか、時にはバンドのメンバーがメチャクチャ魅力的だけど・・・演奏が良いのかなぁとかで手が出なかった演奏が手に入る様になりました。結果としてこうして手に入れたCDが今や部屋にあふれていて、隠れたJazzを満喫しています。

先ずは手元にあったSam Jones と言うベースを弾く人のリーダーアルバムです。The Chantと言うアルバムですが、本当に気持ち良さそうにピッコロベースを弾いています。4曲目のSonny Boy、5曲目のIn Walked Ray、次のBlue Bird どのソロも心が弾みわくわくしてくるPベースのアドリブが堪能できます、ナットアダレイ キャノンボールアダレイ ウィントンケリーなどそうそうたるメンバーが参加していますが、もうサムジョーンズの独り舞台!特にIn Walked Rayは太い指で弦が伸びてしまうくらい弾く黒人ベースの力強さ、何ともいえないブルージーなフレーズ、繰り返される(Chant-cantare)センスの良いフレーズがアルバムの写真を見るとバブロフの犬の様に頭の中で鳴り出します。Ron Carterのピッコロとは全然ちがうスイングジャズのサウンドです。

ところでこのアルバムは1961年にレコーディングされたものですが、やはりこの頃のレコーディングは中域のコンパクションがあまりされていないせいか音に生気と厚みがあって良いですよね。一度聞いてみてください。