NC11_MAOPMS_コンビネーションのオフセット特性

ネガティブキャンバーコーンと呼ばれるコーンプロファイルはMAOP11MS、Alpair11MS、Alpair11MSのモノサスペンションモデル3種類に採用されています。
このネガティブと表現した意味はコーンの曲線が一部エッジ部より前になるくらいに横から見た形状が平面に近いデザインです。この設計目的の根本には横から見てスピーカーの駆動部の重心が限りなくフロントサスペンションの位置に近くなるように設計する事でリアサスペンションを取り去ってもボイスコイルの中心軸が下に垂れずにギャップ内での直進性を保とうという重要な目的にあります。(蛇足ですが単純に平面にしない事で分割振動の影響を出来るだけ抑えるなどもよくできた設計と思います。)

こうした効果が派手なためについ忘れてしまうのがシャロ―フェイスによる試聴角度による音の変化が極端に少ない点です。(正確には超シャロ―フェイスですね。)
先日、あるディーラー様からお客様が『NC11v2_MAOPMS スピーカーについて、より詳しい仕様や測定グラフなどはありますか?また、低域の周波数特性における F3、F6、軸外放射特性(Off-axis radiation performance) などについても教えてください。』とリクエストがありました。
MAOPシリーズは全てのユニットの特性(周波数、インピーダンス、T&S)を工場で測定してそのデータ(特にFsやSPL)を基にペアリングをしていますので、ホームページ上には一般特性は意識的に開示していません。
また、Off-axis特性も、@1mでは完成品のスピーカーシステムでは、バッフルのエッジ回折やバッフルステップの影響があり本来のユニットの性能を表示できないという問題があり、実は『面倒臭い』話でしたが、菅野君も復帰してきましたし、絶対に軸外特性は良いはずですから測定する事にしました。

下が測定結果です。

これは2mの距離から測定したものです。30°@8000㎐近辺の落ち込みはバッフルエッジ回折による影響が出ていますが、一般的な試聴位置では回折の影響は無視できますので素晴らしい結果です。せっかくなのでMarkaudioの無響室でフラットバッフル装着時の測定を依頼してあります。
それにしても15°はオフアクシスの影響が殆ど無くフラットです。
ついでにオーバルポートのFb近辺での減衰は
Fb:42Hz
F-3:36Hz
F-6:33Hz でした。 
地味なところに手を入れたカイがありました😊


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