MA200Multi,TW6今冬発売!MJオーディオラボ出展決定!
みなさんこんにちは、スガノです。いろいろ忙しくて久々の更新です。
今年の夏も暑いですね、酷暑です。私は7月に長野にいたり、お盆は東北の方に行っていたので関東の殺人的な暑さは比較的避けられたと思いますが…やはりここまで暑いとみなさんスピーカー製作どころではないのか、発注連絡がいつもより寂しい今日この頃です。
最近(9月頭現在)は強烈な暑さも和らいで、気温が体温を超えるようなこともなくなり、”通常の”夏の気配を取り戻しつつあります。皆さんのスピーカー製作意欲も高まってきたであろうこの時期に、新たなユニットの発表です!
20cmフルレンジユニット MA200Multi 1個あたり税抜23,000円前後を予定
25mmツィーター TW6 1ペアあたり税抜9,000円前後を予定
Markaudio史上最大口径のフルレンジ(しかもアルミダイキャストフレーム)と、長らく欠品していたTW4Mの後継機たるメタルドームのツィーターです。MA200の方はMarkaudioホームページに詳細が載っているので、こちらからご確認ください。近々弊社HPにも情報を掲載する予定です。
TW6の方はまだ試作品で、フレームは3Dプリンター製なので少し粗が目立ちますが、量産モデルではMマークの付いた綺麗なフレームになる予定です。フレーム直径はΦ74mm、取付穴径はΦ45mm程度になると思われます。
どちらも発売は12月頃になる予定です。MA200の製品ページの設計例(Specs & Box Plansからご覧いただけます)などを参考に自作箱の構想を練っていただければと思います。
6月頃にMA200の試作品が届いたは良いものの、これまでにないサイズなので取り付ける箱がありません。とりあえずTSパラメータを元にエンクロージャーの設計を進めながら、裸で鳴らして「箱に入れたらどんな音がするだろうか」と想像を膨らませていました。
実はstereo8月号に、炭山アキラさんがアレンジしたバックロードホーン箱D-3mkⅡにMA200を取り付け試聴した記事が載っています(是非ご一読ください)。6月末に私も現場に同行しその音を聴きましたが、普段バックロードを聴かない私にとってかなり貴重な体験となりました。腹に響くような音量でも破綻せず、いつか高架下で演奏していたドラムの音を思い出すような、ダイナミック!ザ・バックロード!といった心地の良い音でした。詳細は炭山さんに譲りますが、普段と違う環境で普段聴かないバックロードで試聴したので、相対的なMA200の評価はなんとも付けられませんでした。
7月に長野に行って箱の試作品を作り(デカくて大変だった…)普段の環境で鳴らしてみたところ、その低域の生々しさたるや、片や高域の明瞭さたるや、よくフルレンジ1発でここまで鳴らせるな、と驚きました。18cmフルレンジのCHR120を聴いた時にも同じような感想を持ちましたが、それ以上の圧倒的な振動板面積と、アルミダイキャストフレームでがっちり支えられた安定感、バスドラムのヘッドの揺れ具合も目に浮かぶような低域の解像度、”MA”というMarkaudioを背負った(であろう)型番に相応しい完成度です。
上の画像左が今回製作した試作エンクロージャーです。25mm厚のレッドオーク集成材をバッフルに、18mm厚のバーチ合板をバッフル以外に使用した、内容積約40Lの大きなサイズになりました。右にあるNC11と比べても圧倒的な存在感です。これを元に改良し、キット製品としての発売を予定しています。もしかしたらダクト形状がNC11のような楕円になるかもしれません!
7月下旬にMarkaudio本社から長野に直でTW6の試作品が届いたので、画像にもあるようにツィータースタンドも試作しました。長野には私物の1uFのコンデンサーしかなかったので仕方なくそれを直列接続して鳴らしたところ、透き通るような高域の伸びを実感しました。特にシンバルやバイオリンの浸透力というか、倍音の再現性、アタックとリリースの素早さが格段に向上した印象です。
後に千葉で測定したところ、MA200だけの特性に5kHz以上の高域がほんの1~2dB増強された特性でしたが、単純な音圧の上昇だけではない、ツィーターにしか出せない鮮烈で空気感のある高音が確かにありました。
この素晴らしいツィーターの高域を、もっと純度を高めて鳴らしたら更に良い音になるに違いない!と意気込んで設計したのが上の画像のネットワークです。社長が秘蔵していた高価なコンデンサやコイルを使い、急ごしらえで製作しました。最初に鳴らしたときは中域にハリがなく低域がモワついた印象でした。モノは良くとも古い素子なので、定数の誤差や端子の酸化などで設計通りのフィルタリングからズレていたかもしれません。音楽を聴きながら、またシミュレーションの音圧・位相特性を確認しながら素子の値を変えていったところ、最終的には全帯域に渡って見通しの良いクリアな音に仕上がりました。
フルレンジ派の弊社社長からは、「こんな良い音、2wayスピーカーで聴いたことが無いよ。」と、JuveAcousticsの野上さんからは、「オーディオショップで鳴らしても充分戦える音だね」と高評価でした。細部は調整中なので詳細はまた今度になりますが、現時点でもMA200の深い低域、TW6の鮮烈な高域はもちろん、パッシブネットワークだと情報量が減りがちなクロスオーバー周波数付近の音域もほぼロスなく鳴らせていると思います。良質なユニットを使うのはもちろんですが、ネットワーク素子も良いモノを使わないとダメなんだな~と再認識した次第です。。
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そして、10月6日、このイベントに参加させていただきます!
こちらも詳細は後ほど公開しますが、上記のMA200,TW6や、モノサスペンションのMAOP11MSを搭載したNC11、その他製品の試聴や特価品の販売も予定しています。是非会場にお越しいただき、実際の音をお聴きください!
では、また。