CHN719日本先行発売!
皆さんこんにちは、スガノです。
12月は、大阪の共立電子・東京のコイズミ無線とイベントが2つあり、どちらも多くの方にお越しいただきました。ご来場いただいた皆様、ありがとうございました。
共立電子のイベントでは、共立プロダクツからアンプやスピーカー、音楽之友社から2023年版スピーカーユニットムック、そして弊社からNature Collectionはじめ多くのスピーカーを紹介させていただきました。
コイズミ無線のイベントでは、前半は2022年版ムックのOM-MF4micaを使用したステレオコンテスト作品の試聴、後半はいつも通り弊社のいろんな機種を紹介させていただきました。ご協力いただいた皆様、ありがとうございました。
それぞれの発表について触れたい部分がたくさんあるのですが、長くなってしまうので今回はMarkaudioから新登場したCHN719について紹介させていただきます。
http://www.fidelitatem-sound.jp/a_detail%20CHN719.html
詳しくは上記のページに書いてあります。簡単に紹介すると、大ヒット作CHN519の兄貴分です。
ここでは音質のインプレッションなど述べたいと思います。試聴はNC7kitの試作機(容積約10L、ダクト径35mmダクト長8cm)に取り付けて行いました。NC7kitはAlpair7MS等の丸フレームに合うように座繰りを掘っているため、取付にはアダプターが必要です。(今後CHN719用に座繰りを入れたモデルを出すか、従来の座繰りでアダプター付属にするかは未定です。皆さんはどちらが良いと思いますか?)
鳴らしてみると、まず感じたのは「メタルらしくない音がする」という点です。Markaudioのユニットは大半がアルミマグネシウムコーンを採用しており輪郭のハッキリしたシャキッとした音が特徴ですが、CHN719は同じ素材のコーンにも関わらず全体的に「柔和な音」がします。例えるなら、ポリプロピレンコーンのフルレンジに少しだけスーパーツイーターを加えたような音で、クセが無く厚みのある音とサラっとした繊細な表現力が両立しています。
また低域の出方も特徴的で、柔らかく量感がありながらブーミーではない、優しい音です。F0は68Hzと低めで、10cmのフルレンジで70Hzを切っているユニットはなかなかありません。ただダンパーを柔らかくするだけだと「ドロドロ」「ボワボワ」とした低音になりがちですが、片側4.5mmというロングストロークと、ダブルマグネットによる適切な制動でベースの音程を正確に再生しています。
やはりダンパーを柔らかくすると、Alpair7MSのようなダンパーレスの音に近づいていくようです。
上の画像は、VituixCADというソフトでCHN719のTSパラメータを入力したときのシミュレーション特性です。容積8.7L、ダクト径3.5cm、ダクト長8.4cmのときのFbが53Hzとなっており、ほとんどNC7kitと同じエンクロージャーパラメータとなりました。皆様がCHN719で箱を自作する際は、上記のパラメータを参考に各自の好みに合わせて調整していただくと失敗は少ないと思います。
年明けには実際にNC7kitに装着したときの特性を測定して、このブログにアップしたいと思いますのでお楽しみに(?)
では、また。