Alpair7MS(ダンパーレス)が試聴できます。
先週MarkaudioからAlpair7MSの量産サンプルが到着しました。この写真です。
今年の2018オーディオベースの会場でお聴き頂いた最終版のモデルです。
フォルムも素晴らしく美しいモデルで正直エンクロージャーに装着するのがモッタイナイと思ってしまいます。
美しさだけでなくAlpair7MSは本当に驚くべきモデルです。
この写真のアングルから見ると徹底して軽量化されたボイスコイルが磁気ギャップに入っている様子が良く見えます。
ダンパーレスの利点を簡単に説明しますと、手前のコネクターにつながれたケーブルから電気音楽信号がボイスコイルに伝わり、磁気の中でその信号に沿って複雑に上下します。その振動・振幅が物理信号となってボビン経由で振動板に伝わるわけですが、普通ダンパーはこのボビンに接着されます。すると微細信号がダンプされるという欠点があり、言わば動作のリニアリティを保つだけにダンパーをボビンに接着していますから、例を言えばクリスタルグラスを手で押さえた様な状態でボビンが常にダンプしている状態で鳴っているわけですのでピアノのタッチやハイハットの強弱感を実は小さくしてしまいます。さらにこのダンパーは波状のリングで多くのスピーカーは安全を意識し過ぎて多くのAlpair7MSと同一サイズのモデルはxmax 1㎜以下のダンパーを装着します。これは強力なブレーキの役を果たしていますので、低域の表現や入力信号のダイナミックレンジ差をぐっと小さなものにしてしまいます。
追記:8月11日のコイズミさんのイベントで熱心なお客様が同じトラックでダンパーのあるスピーカーとの聴き比べを熱心にされていました。驚きましたが当日だけで7ペアご購入頂いたそうです。と言うことはやはり中立な耳でも大分「違う」と言うことと理解していただいたと理解しています。