Alpair5v2 Comming Sooon!

右の写真はMarkの事務所で撮られたAlpair5v2プロトタイプです。

今回のAlpair5は、初代を超える’ダンパーレスドライバーです。

では先ずは当時のホームページをご覧ください。

->http://www.fidelitatem-sound.com/z_detail%20Alpair5.html

2007年当時よく香港の小西湾という地区にあったMarkaudioの事務所を良く訪ねました。それまでMarkは、JX6RHDなどの製造にさいしての中国生産の難しさを良く私に語っていました。

それがある日Markが『これちょっと聞いてみてくれ』と言われて自宅に持ち帰ったのがAlpair5で、実はこれがMarkaudioとの長い付き合いの始まりだったのです。

アパートに帰って日本から持ってきた小型の箱に入れサンスイのα907MRと言うアンプて聴いたAlpair5の音は何とも言えない色気があり、私のアパートではこの日から日本から持ってき自慢の手製スピーカー(BC120 Twinを使用)は主役の座から降りてしまいました。

たった5cm口径の無名のフルレンジに心を奪われたのです。

今になれば思うのですが、多分当時のMarkは命がけてAlpair5、そして翌年発表されるAlpair10,6を開発していたのでしょう。

 

 

去年ソニーさんが磁性流体を使ったスピーカーを大々的に宣伝していました。

https://msc.sony.jp/member/enjoy/products/feature/20130731/

しかし、この磁性流体(Ferrofluid)型ダンパーレススピーカーは、2007年のAlpair5の設計そのものです!!!!

当時のAlpair5は音はちょっと異次元の非常にに繊細な再生能力があったのですが、耐入力への対応はある程度捨てていましたから、たとえばWe get request のRay Brownのベースのボーを使った演奏の再生ではボリュームを上げるとVCがTヨークを叩いてバチン強烈な音がしていました。まあ繊細な音の見返りだからと販売を始めたことを思い出します。

しかし、心配をよそにほぼ口コミに近い販売方法にも係らず(当時LinfofさんやELサウンドさんのご厚意で取り扱って頂き)日本での発売は予想を超えて順調でした。はやいものでもう8年もたっているのですね。今のマークオーディオの礎を築いたのはなんといってもこのAlpair5です。

その後2年後EUでのリサイクル法で磁性流体の登録が品番単位で必要となるとかで、好評のなか製造を完了した経緯があります。

もう一度Alpair5をという声は色々なお客様から聞こえてきており『何時か必ず復活させるぞ』と言う思いをずっと持っていました、昨年末ののMarkaudioの新製品開発会議では過去の販売台数のデータ―を準備して日本での需要と評価熱く語り、ついにはれて第二世代Alpair5の量産化が承認されました。右の写真でMarkが持っているのが新型Alpair5のプロトタイプです。

 

 

 

会議翌日のプロトタイプの試聴会には時間の都合で同席できませんでしたが、試聴後のMarkの電話から伝わってくる雰囲気から察するに相当期待が持てます。

 

それでは最後に新Alpair5のプロローグ。

新Alpair5はダンパーが無いのはもちろんですが、磁性流体も使っていません。またXmaxが4㎜(なんとAlpair7並)になっており、65~75hZのF0になっています。このスペック魅力的でしょう・・・・・・・次回はT/SパラメーターとMarkのAlpair5の設計ストラテジーなどを載せれればとおもっています。

ではまた。

 

Alpair5v2 Comming Sooon!” に対して4件のコメントがあります。

  1. 佐田@大阪 より:

    おお!ありがたい!

    6Pのノーマルでは、残念ながらホーンには及ばない解像度ですが、ダンパーレス改造によってかなり改善されました。

    しかし、どうしても物理的なバランスがとれず、ポールピースとボビンの擦れは避けられませんでした。

    で、仕方なく磁性流体を使うことに…(泣)

    一度ダンパーレスを聞くと、ダンパー有りのノーマルでは、中域の音が濁っていているように聞こえてしまいます。

    5のニューバージョン期待してます。
    それから、ペーパーの5Pも作ってくださいね。

    いくらマグネシウムアロイでも、金属コーンは渦電流で音がトロくなりますから。

    まだまだ改善してほしいところはありますか、更なる進化を待ってます。

    1. admin より:

      佐田@大阪様
      凄いですね。いや凄い改造したんですか!。ボビンとポールピースはやはり90°上から地球の重力がかかりますから駆動部の重心とか・・・・・・・・
      5ダンパーレスは特に駆動部の部品を全部再設計して部品を4月初旬に発注したため少しお待ち頂いている次第です。
      音の印象といえば音楽の付帯信号を再生するってこう言う音なんだと言う新しい世界を知る時の興奮と、こんなに心地良いのっていうのが最終テストの時の印象です。

      やはり皆さんは改造しないでを使って下さい。お願いします。
      『5月中には作ってよ』とプレシャーをかけていますのでもうちょっとお待ちください。

  2. 佐田@大阪 より:

    中島様

    これくらいのモデファイをされてる方は少なくないと思います。
    磁性流体もフツーに売ってますから。

    ホントに凄いのはマークさんと、それを紹介してくれている中嶋さんです。

    それから、お願いですから改造を否定しないで下さいね。
    売ってるものをそのまま使うなんて考えられない性癖の者もいるんですよ。

    また世間の流れとして、カスタマイズをできる製品を提供できないと若者は興味を示しませんし。

    それはともかく、ペーパーモデルを切望します(^^)v

    勿論それも改造するので、私の「世界最高解像度の鳴りを…」という夢を見させてくださいな。

    1. admin より:

      昨日マークと話す機会があったので(カナダのショウに出かけていて時差ボケしてましたが)ご紹介させて頂けました!
      『えっ!それは咬むよ!でもやっぱ日本人は違うね』と言う会話になりましたが、その後私ははAlpair5のコネクターとマグネットの間隔と形状の話を30分相手をさせられました。

      彼の性癖は十分わかっているつもりでもやっぱり技術的に引っかかると妥協しないよな~と思い半分面倒くさいと思いながら、『頼むから、生産計画を遅らせるなよ』と喉元まで出かかって飲み込んで話を聞きました。

      ところで今、日本でのMarkaudioの活動をもう少しアップグレードしようと思っており、マークを含むメンバー皆さんとマークの座談会などを企画しようかと思っています。
      オーディオは男が感度が良いのか悪いのかわからない耳だけの世界で『良い音にむかって』夢を追う世界かな?なんて思う時があります。

      そんなことを書いて忘れるとこでしたが、Markaudioも会社ですので、保障の話がありますのでああいった発言は言わないといけない立場なのです。
      今後ともご愛顧をよろしくお願いします。

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