This is the musical sound CHN70 for Young generations.
若者オーディオファン育成計画
事の始まりは昨年の真空管オーディオショウの頃。ある大手ディーラーさんとMarkとある打ち合わせをしました。
『昔はこのクラスのユニットは一月に400ペアも売れたんですよ!でも今は段々値段が上がるし、若者はMP3とヘッドホンがメインストリート。さらに家に帰ってもPCをオンして安物のアクティブスピーカーがWindowsの立ち上げ音楽をならす。本当の音を知る機会が無いんですよね。』
『ですから、今こそMarkaudioの品質で良い音を知らない若者をオーディオの世界に呼び込む製品ができませんか!』この言葉にMarkが燃えました。
そしてそれから3か月。正月のことです。電話がなりました。
『Hi Norio,日本に帰る前に話があるんだけど(当時私はまだ香港にいました)』
『例の新ユニットの件なんだけど、やっぱり汎用品のプレス金属フレームは使いたくないんだよなぁ』
『Norio、このフレームのエッジのところを見てみろよ。落とし込みもないんだぜ。これでフロントサスペンションをどうやって綺麗に装着できるんだ・・』
『Alpair8用に開発しているカーボンファイバーのフレームを何とかコストを落としてできないかな?』
それで出来上がったのがCHS70のプロトタイプです(これもそのうちにアップしますが)。要するにCHRとかAlpairと何も変わらない開発になってしまいました。
何よりも品質を第1に考えるMarkはある品質基準を下回る妥協は心が拒否して体が言うことを聞かなくなります。まあ予想していた通りの反応ですが、結局コスト的に難しくなって行くのです(まるでサンスイ病!)。
ですからこちらもとっさの返事にはなれたものです。『Markサア。開発時期を急がなくていいから、じっくり納得できるメタルフレームの開発を考えてよ、シリーズで作って行く訳だから、やはりその目的に沿った上でなお品質の良いシャシーはもう少し多面的に追及して良いんじゃない?』
『Okey Can do, but if we are lucky. 』これ結構難しいといっているニュアンスです。
そして6か月後(2014年3月)
三月の最終週、香港を訪問すると、空港でMarkが待っていました。そのままMarkaudioの事務所に直行し、
『Norio、どうだこれ・・・結構苦労したんだ。』と言って下の写真のフレームを見せてくれました。
これがプロトタイプのスペックです。
いい顔してるでしょう。
私『随分綺麗なフレームだね』
Mark 『これね。実はあの超難易度MAOPのコーンを製造している工場で金型を作ってもらい特別に形成設計したシャシーなんだ』(人間関係で何とかしたのか・・・・・)。
確かにその精度と、フレームの厚みが上の写真からもわかります。濃いグレーのコーンと相まって実にカッコ良いでしょう。中身は結構Markaudioイズムがいっぱいつまっています。楽しみにしていて下さい。